Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

紙一重と言いますが

2018年05月14日 | 社会
プラド美術館展の中でもう一つ、私にとって忘れがたい絵がありました。
幅4メートルほどの大きな絵で、夥しい人々の行列を描いたもの。



絵の題名も長ったらしくて覚えられなかったのですが
「オメガング」という言葉を覚えていて、それで検索したら出て来ました。
デニス・ファン・アルスロートの「ブリュッセルのオメガングもしくは鸚鵡の祝祭:職業組合の行列」(1616年)というものらしい。
48の職業組合が9つのグループ別に、それぞれの守護聖人像のついた旗を掲げての行進を描いているのだそうです。
「オメガング」というのは、「輪になって歩く」という意味なのですと。
小さな写真では、あの迫力がお伝え出来ないのが残念。



「オメガング」で調べてみたら
今でも毎年7月にブリュッセルで行われている、盛大な催し物なのですって。
ブリュッセルの旗と楽隊を先頭に、宮廷貴族、馬にまたがった騎士、司祭、
ギルド職人、道化師などが練り歩く、中世を再現する絢爛豪華な一大ページェント。
毎年その時期はあの美しい広場グランプラスに、世界中から見物客が押しかけるらしい。



しかし、なんという絵であることか。
最前列の人数をざっと数えてみたら約60人。
それが10列で600人、それに路上の見物人、そして窓から覗いている見物人と
数千人の人間たちが、びっしりと描かれているのです。
おかげで我々は中世の雰囲気を濃密に感じ取ることができるのですが
しかしここまで緻密に描き上げるって、普通の神経じゃ無理だよねえ?
ある種の天才か、或いは紙一重の人であったのか…

写真はネットからお借りしました。

オメガング http://www.bel2.jp/event/article/ommegang.html

#welovegoo
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする