Zooey's Diary

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ビックリ!神田明神薪能

2024年05月15日 | 劇、オペラ、コンサート

昨夜の神田明神の薪能「幽玄の花」は、一夜限りのものでした。
神田のビル街の真ん中にある神田明神のお社の前に、巨大なテントがしつらえてありました。
雅楽演奏に始まって、金剛流の金剛龍謹(こんごうたつのり)氏と書家の根本知(ねもとさとし)氏(大河ドラマ「光る君へ」の題字を書かれた人)との対談。
お二人とも意外にお若く(失礼!)、「光る君へ」の制作裏話など色々聞けて楽しいものでした。
そして、素謡「神歌」、狂言「貰聟(もらいむこ)」、能「葵上」。



驚いたのは、テントの入口に日本語と英語の字幕アプリが展示してあったこと。
スマホでQRコードを読み取ると、演目中にそのアプリが解説してくれるのです。
コロナ前は叔母の付き合いでよく宝生流の能楽堂に行ったものですが、そんなものは一切なかった。
一応予習して行っても、あの独特な節回しで、舞台で何を言っているのかサッパリわからない。
歌舞伎は丁寧な解説付きのイヤホンを貸し出してくれる(有料ですが)のに、能というものは大衆に歩み寄る気がまるでないのかとずっと思っていました。
これはありがたい。


(字幕アプリの画面はこんな感じ)

もう一つ驚いたこと。
昨夜はS席で1万2千円と、薪能としては少々お高い料金であったのに、テントは満席でした。
能楽堂に行っても、満席になることは中々ないのに。
神田明神という親しみやすい場所であること、字幕アプリのせいかしらん?



そして一番驚いたのは、狂言に、御歳92歳の和泉流野村万作氏が出演されたこと。
小柄な万作氏、活舌は少々よくないものの、堂々と演じておられました。
凄いなあ…

コメント (6)
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