Zooey's Diary

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「ボローニャの夕暮れ」

2010年07月22日 | 映画
暑いですねえ…
今日もこちら35度超の猛暑日。
岐阜の多治見では39.4℃を記録したとか。

イタリア映画「ボローニャの夕暮れ」。
”第2次世界大戦期のイタリア・ボローニャを舞台に、同級生を殺害してしまった娘と、
彼女を献身的に支え続けた父親のきずなを描いた人間ドラマ。
時代の波に翻弄された平凡な家族の崩壊と再生の物語を、
イタリアの名匠プピ・アヴァティ監督がノスタルジックに紡ぎ、本国で大ヒットを記録した。”
(Yahoo!映画より)

平凡な高校教師の父、美しい母、その母に劣等感を抱く17歳の娘。
繊細で傷つきやすい娘は、ある日同級生を殺害してしまう。
そこから話は急展開して…
サスペンスものなのか、家族の心理描写ものなのか、戦争による悲話なのか、
方向性が見えないまま、話はどんどん進んでいきます。
狂気に苛まれる娘への父親の無償の愛。
裁判で心神喪失を認められ、娘は精神病院に収容されるが
彼女の狂気はどんどん深くなっていく。
牢屋にも精神病院にも、父親は足を棒にして娘を訪ね、
一方母親はただの一度も逢おうとしない。
父親の過剰なまでの過保護愛が狂気の原因か?
それとも母親との確執が原因なのか?
この家族の病根に深いものを感じるのですが
戦局は深まり、街は焼かれ、家族は離散する。
状況がどう変わっても父親の娘への愛情は揺るぎなく、
娘の所に通い続け、母親は他の男の元に走る。
やがて終戦を迎え、娘は退院し、
10年以上の歳月を経てこの家族は再生するのです。

それぞれに悩み苦しんだとはいえ、最後はあっけなく
丸く納まってしまい、ちょっと消化不良。
途中までドキドキしながら感情移入していたのに
最後に突き放されてしまったような。
カラーとはいえ、モノクロのようなくすんだ色調で
全体に哀切感が漂う作品ではありました。

☆3.5

「ボローニャの夕暮れ」
コメント (2)
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