Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

暑い夏の午後に…「小説家を見つけたら」

2008年07月18日 | 映画
2000年アメリカ映画。
監督は「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」のガス・ヴァン・サント、ショーン・コネリーがプロデューサーと主演を兼任しています。
伝説的な天才作家と文才のある黒人少年の心の交流を描いたヒューマン・ドラマ。

殆ど話題にもならなかったような、地味な、しかし大好きな作品です。
40年前にピュリツァー賞に輝いた処女作一冊だけを残して文壇から消えた偏屈な小説家フォレスターと、ブロンクスの貧しい黒人少年ジャマールが偶然出会います。
二人の間にはやがて友情が生まれ、ジャマールは文学の才能を開花し、フォレスターは長年頑なに閉じていた心を開いていく。
終章で、フォレスターが窮地に陥ったジャマールを助ける場面があるのですが、あの時実はフォレスター自身も、長い引きこもり生活から、その閉ざされた人生から救われたのですね…
ラストにはジャマールにも、そして我々観る側にも、サプライズ・プレゼントがあります。

私がこの映画を知ったのは、実はその音楽からなのです。
FMを聴いていたら、心地よい音楽が流れ、どうにも忘れられなくて調べてみたら
それがこの映画のサントラだということが分かったのです。
「Over the Rainbow(虹の彼方に)」、「What A Wonderful World(この素晴らしき世界)」が絶妙にアレンジされ、ウクレレの調べに乗って切なく美しく響きます。
これを歌っているのはイズラエル・カマカヴィヴォオレというハワイ人なのですが、調べてみたら、このサントラには、マイルス・デイヴィス、オーネット・コールマン、ビル・フリゼールなども参加しているのですねえ。
贅沢な筈です。
暑い夏の午後、是非一度聴いてみて下さい。

「Over the Rainbow~What A Wonderful World」 
コメント (4)
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