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オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

国立劇場の「四天王御江戸鏑」

2021-01-08 10:24:06 | 歌舞伎
1月7日(木)の昼に、国立劇場で菊五郎劇団の新春公演を見る。12時開演で、30分と15分の休憩をはさみ、終演は午後3時だった。座席は一つ置きなので、満席になっても5割しか入らないのだが、ざっと見たところ3~4割の入りといったところ。音羽屋が出ていてもこの入りかと思う。毎年正月には、獅子舞や手拭い投げもあるが、今年は全部中止。

演目は2011年に復活した作品の再演。序幕、二幕目、三幕目、大詰という構成だが、序幕は座って背景を語るだけ、二幕目は菊五郎劇団のおふざけ、大詰めは土蜘蛛との戦いを描くアクションだから、芝居は三幕目だけという感じ。元の芝居は長かったのだろうが、かなり大胆に切り詰めているので、「通し狂言」という割には、物語がつながらない。源平の戦いと、家宝の行方探し、土蜘蛛との戦いなどが絡んでいるが、話の全体像はさっぱりわからなかった。

まあ、正月の菊五郎劇団だから、賑やかにあちゃらか風の喜劇でよいといえばその通りかも知れないが、なんとなく歌舞伎を見たという気がしない。それでも、菊五郎の芝居や、時蔵の婆ぶり、菊之助の女郎、松緑のアクションなど、見どころは入っている。

コロナでまた、劇場やコンサートがなくなりそうなので、まあ、見れただけでも良いかと思って帰った。今週末の新国立のバレエは感染者が出て中止との連絡だ。

帰りにスーパーで物色すると、マグロが安かったので、柵で買ってマグロの漬け丼を作る。他は揚げ出し豆腐、茶わん蒸し、大根サラダなど。

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