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オペラ、バレエ、歌舞伎、文楽などの鑑賞日記です

ヴァイグレと藤田真央

2021-01-15 10:29:33 | 音楽
1月14日(木)の夜に、サントリー・ホールで読響のコンサートを聴く。曲目はラフマニノフのピアノ協奏曲3番と、チャイコフスキーの交響曲4番。コロナの緊急事態宣言で、夜のコンサートが去年のように全部中止になったら困ると思っていたが、予定通りに開催されてありがたかった。音楽の業界団体から、宣言の前にチケットを売ったコンサートは予定通りに開催してよいとの指針が出ているようだ。7時開演で、15分の休憩をはさみ終演は9時頃だった。チケットは完売となっていたが、客席は8~9割の埋まり具合といった感じ。敬遠した人もいたのかもしれない。

寒いのでコートを着ていきたいが、クロークは袋に入れたコートしか預からないとして、紙袋は50円で売っていた。なんとなく不便。

最初のピアノ協奏曲は、若い藤田真央がピアノを弾き、指揮はセバスティアン・ヴァイグレ。何しろ音が沢山あるピアノ曲で、若い藤田が汗をかきながらバリバリと弾いた。元気のよい演奏で、聴衆も喜んでいるムードだった。

後半のチャイコフスキーの交響曲はヴァイグレの真価を発揮した演奏。久々に見る読響の大編成で、迫力のある音を出した。大きな音になっても、乱れたりせずに会場を包み込むような音で、やはりこういう演奏を聴けるのはうれしいと思う。聴衆の拍手も普段よりも力が入っていたように感じるのは、演奏がよかったこともあるが、緊急事態宣言下の演奏会を喜んだこともあるだろう。

終演すると午後9時なので、食堂もレストランもみな閉店している。不便で困るが、こうした状況下なのであきらめて家に帰って軽い食事。作っておいたサラダと、オイル・サーディンのオーヴン焼きを作った。飲み物はイタリアのスプマンテ。正月太りの解消にはよい。

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