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国立劇場の「妹背山婦女庭訓」

2023-09-07 13:41:29 | 歌舞伎
9月6日(水)に国立劇場で「妹背山婦女庭訓」を見る。建て直しに入るので、さよなら公演と題して、9月10月の2か月間で「妹背山」の「通し」を上演としている。9月は「山の段」が中心で、10月は「御殿」中心なので、鹿殺しや芝六住家は出ないので、まあ「半通し」だろう。

「山の段」は吉野川を挟み妹山、背山に分かれた悲劇を描くので、両花道だけでなく、義太夫も上手と下手に分かれて語る。なかなかかからない演目なので、この機会に見ておいた。貴重な機会だと思うが、客の入りは悪く、3割程度の入り。客を呼べるスターがいないこともあるかも知れないが、もう少し考えないとだめだろう。

出演者は、菊五郎も菊之助も出ない菊五郎劇団といった感じで、時蔵と松緑がメインで、そのほかは若手の発表会。時蔵だけが突出して良い芸を見せるが、松緑は元気の良いのだけが取り柄といった印象。亀蔵は台詞がよくわからない。

それでも、久々に歌舞伎で「妹背山」を楽しんだ。12時に始まり終演は15時35分だが、休憩が3回1時間ぐらいあり、実質は2時間半。11時から始めて夕方5時ぐらいに終わっても良いから、きちんと通しで上演してほしいものだ。

帰りにスーパーで買い物して家で食事。豆腐やニンジンなどの甘辛煮つけ、大根サラダ、トウモロコシごはんなど。飲み物は京都の純米大吟醸でうまし。

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