6月25日(土)~26日(日)
創立20周年記念となる学術集会が、東京御茶ノ水にある“ソラシティカンファレンスセンター”で開催されました。
梅雨の合間の晴れた日に恵まれ、傘が要らない理想的な会となりました。
広々とした明るい会場は、御茶ノ水駅から徒歩1分という便利さです。
会場はほぼ満席の状態でした。
土曜日:集会長のロンドン学会報告➡指定演題(ケアのICT化に向けて)➡一般演題4題が発表されました。
日曜日:特別講演群5題➡総会➡パネルディスカッション(KOMIケアで゛自然死の終末過程を創る!)が行われました。
どの演題も素晴らしい内容で、本学術集会のテーマである「理念をかたちに・・」がしっかりと、具体的実践を通して語られていました。
゛自然死”をめぐる最新の研究報告、教育現場からの報告、病院からの報告、介護施設からの報告、子ども分野からの報告、そして在宅ケア現場からの報告と、実に幅広い分野において、それぞれがKOMIケア理論を頭において、それを各領域の実態に沿うように具現化している様子が、見事に伝えられました。
20年という長い歳月のなかで、KOMIケア理論を武器に、実践者たちが豊かな発想のもと、堅実な歩みを展開してくださった、その結果を知ることができた学会でした。
KOMIケア理論で学ぶ看護学生たちが、実習でみせた素晴らしい実践の姿には、思わず涙がこぼれました。また、これまでの通念を破って、゛自然死”を創るために、その人のいのちに寄り添い、温かなケアの場づくりをしている施設実践の姿にも、大きな共感を覚えます。また地域のなかで新しい看取りの文化を創出している訪問看護・介護者のたゆまぬ努力とその創成力には、ただただ有難いと思いました。
日本のケアの場は、新しい展開を必要とする時代を迎えていますが、本日の学会で語られた内容は、今後の日本のケアの質を高め、あるべき方向へと導く道しるべとなると思います。
本当の看護・介護ここにあり……!!
私がナイチンゲールKOMIケア理論とシステムを創出してから20年……。
ナイチンゲール思想に取り組んでからはほぼ45年という歳月が流れました。
私の半世紀に及ぶ仕事が、本日、こうして多くの実践者に継承され、実りある実践の姿・かたちとして日本のケアを創り上げてくださっている様子を見て、ほんとうに感無量です。
本学会の開催にあたって、ご支援、ご協力いただきました三島地区の皆さまに、心からの感謝の気持ちをお伝えいたします。
そして、学会にご参集いただきましたすべての皆様に、重ねてお礼を申し上げます。
有難うございました!!