KOMIのブログ

金井一薫の周辺に起こった出来事や、学会、FN看護研究所関連の記事を紹介します。そして私のつぶやきをお聞きください。

看護教員養成講習会の講義

2016-06-13 12:48:53 | 日記




6月9日(木)~10日(金)

9日の午後は東京都看護教員養成講習会に、そして翌日の10日は午前、午後と山口県看護教員養成講習会に行ってきました。
それぞれ担当した科目は「看護理論」(ナイチンゲール看護論)です。

この講習会は、看護学校の教員になる予定の看護師、およびすでに看護教員として働いている看護師を対象に、毎年、1年コースとして行われます。
私もかつて若いころ、看護教員になりたての時に講習に通わせてもらいました。その頃は半年間の講習会でしたが、今では内容も充実して1年間です。
カリキュラムも素晴らしく、この講習会に通うと「看護とは何か」から始まって「看護教育の基本」や「教案の立案の仕方」さらには「教育実習」もあり、教員としての基礎が叩き込まれます。
看護大学の教員になるためにも、こうした講習を受ければ良いのに…と思うことがあります。看護は、やはり実務教育だからです。

私は日頃、伝統的な看護学校における、熱意ある教員による教育が、今もこれからも日本の看護師育成には欠かせない要素だと感じています。専門学校は教員数も少なく、やり繰りは大変ですが、チームが同じ理念をもって教育に当たれば、大学教育では実現できない質の高い看護師育成が可能だと考えるからです。
日本では、すべての看護学校が大学に移行することはないでしょう。だからこそ、自信と誇りを持って、素晴らしい看護教育を創り上げていってほしいと心から願っています。
教員がわかる範囲でしか、学生には「真の看護」が伝わりません。そのため自己研鑽に努め、「看護って、楽しい!」ということを伝えてください。

最初の写真は、東京都の養成が行われているビルです。丸ノ内線の「茗荷谷」駅近くにあります。また、山口県の養成は県立大学で行われています。JR山口線「宮野駅」(無人駅)から歩いて10分ほどのところにあります。緑の森に囲まれた校舎で、素晴らしい環境でした。