1月23日(金)
三島中央病院看護部では、前看護部長の野中美枝子さんの時代から、ナイチンゲールKOMIケア理論をベースに実践に取り組んできました。
そして現磯看護部長と菊池師長さんに理念が引き継がれて展開されています。
「KOMIチャートシステム」がITとして導入され、記録もKOMIでなされています。
今回の研修のテーマは、「急性期の現場でKOMIをどう活用するか」です。私はサブタイトルに「看護の本質に基づく看護の展開こそ、目指す看護の姿」と付けました。
急性期看護のあり方は、看護の基本であり、原形でもあります。ナイチンゲールの『看護覚え書』には、急性期の看護の基本が述べられています。
まずは感染を防止すること、体内の回復過程を助け、妨害しないこと、そのためには看護師は患者さんの体内の動きとその現象の意味を正確に読みとらなければなりません。
しかし同時に、医師の指示に従って医療処置だけに追われる現場であってはなりません
「看護とは、体内で自然治癒力(=回復のシステム)が発動しやすいように、あるいは生態バランスが本来あるべき姿に戻るように、患者自身と患者を取り巻く
生活過程の条件・状況を最良の状態に整えること」なのですから・・・。
看護の基本をしっかりと急性期を経過する患者さんに届けて欲しいと思います。
三島中央病院では、菊池師長さんを筆頭に「手で“触れる”ケア・タクティールケア」を実践に取り入れているそうです。タクティールケアは、KOMIケアの理念とも
一致する素晴らしいコミュニケーション手法です。認知症のケアにと考えられて開発されたものですが、今ではあらゆるケアの分野に広がっています。
三島中央病院に入院される方々が、タクティールケアによって癒されて行く様子が目に浮かびます。
スタッフの皆さま、勤務の後の2時間、熱心に聴いてくださり有難うございました!