LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第12回名古屋ミーティングレポート

2017年03月26日 | Weblog
3月19日㊐ 13:00~16:00  イーブルなごや
参加者15名 (うち初参加者4名)

初参加者は、母親とお子さん、当事者の子どもがいる母親、自分のセクシュアリティがはっきりしていないと感じていらっしゃるかたたちでした。
今回は私(榊原)も親子参加でした。
私たち以外にも、親子、ご夫婦、母親、カップルさんといろいろでしたが、性別に違和感を持つお子さんとそのご家族が6名いらっしゃいました。
初参加のある母親は、子どもは保育園の頃から性別に違和感を持っていたようだ、何年か前から引きこもっていて家族関係がよくない、と話されました。
別の母親からは、子どもから数か月前にカミングアウトを受けた。子どもは現在ホルモン剤の影響か、体つきや性格も変化してきて本人自身もその変化に戸惑いを感じているようだ、とのこと。母親自身もカミングアウトを受け止めきれないまま子どもがホルモン投与を始め、心の整理がつかない様子で、子どもの体の変化にご自身も戸惑いがあり、苦悩されていました。
これから手術を控えているお子さんのお母さんは、「子どもの手術は、子どもがガンに侵されていて手術しなければ命が助からないんだと自分に言い聞かせている」と言われました。
「手術しなくても性別や戸籍が変えられるようにならないものかと考える。アメリカではすでに731人の申請があったそうです」という情報提供もありました。
そんな話を聞いていたある当事者のかたが、「親の思いは(時速)400キロ」と言われる。親子は鏡。親の思いは即、子どもに伝わるものですよ、と話されました。またある方からは、「心の扉の取っ手は外側ではなく、内側についている。自分から開けないかぎり開きません」というお話しも出て、私を含め親たちが深く頷く場面もありました。
「その場にいた親たちがそれぞれに自分の思いを話し、それが聞けてよかった。いろんな価値観や考えがあることがわかってよかった」、とアンケートに書いてくださった方がいました。また、「今までインターネットを通じてしかLGBT当事者たちのお話や体験談を耳にする機会がなく、インプットできてもアウトプットすることができなかったので、自分は一人じゃないと少し思うことができた今回のミーティングはとても貴重な体験でした」と書いてくださった方もいます。同じような感想を書かれた方がほかにもいて、こういう方が意外に多いのではと思ったことでした。
他に、話す内容のテーマをしぼるといいという意見や、要点がいまいち受け取りずらかったというご指摘も受けました。
毎回会の進行の難しさを感じておりますが、マンネリ化せず、参加者さんのご意見も活かしながらやっていきたいと思います。     ありがとうございました。
                                        (榊原)


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