LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

にじのおうち~親と語る会・2007~ (札幌)に参加して

2007年09月24日 | Weblog
札幌のパレードは昨年から是非参加したいと思っていました。札幌には「親の会」があると聞いていたからです。昨年のパレードでは「おにぎり握り隊」というブースで参加者のみなさんにおにぎりを販売され、集会ではあるお母様がとても感動的なスピーチをされたとか。そんな元気な札幌のお母様方にいつかお会いしたいと思っていたところ、パレードの実行委員の方から、今年は4年ぶりに「にじのおうち~親と語る会・2007~」を開きたいということで、お誘いのメールをいただいたのです。

「にじのおうち」の前日から札幌に入りパレードが終わるまでに、7人のお母様方とお会いすることができました。みなさん明るくて大らかで、それぞれにお子さんとの関係を再構築されていて、もう立派な応援団になっておられました。あるお母様は昨年お子さんを亡くされ、今は一人で生活されながらその遺志をついでLGBTのみなさんを応援しておられるのでした。今年のパレードのガイドブックに挨拶文が掲載されていましたので、ご紹介します。


――LGBTの子を持つ親からのメッセージ――
「第11回レインボーマーチ札幌」開催おめでとうございます。実行委員の日々の活動、また努力に感謝しております。
レインボーマーチと私が関わりあうようになった頃は、参加者500名くらいでした。次の年が800名、次が1000名以上になって、今年度は何千人でパレードができるんでしょうね。一人でも多く参加してくれることを祈っています。
高橋はるみ北海道知事、上田文雄札幌市長の暖かいメッセージをいただき、盛り上がっている札幌のレインボーマーチを、宇宙に籍を移した息子と共に皆様との交流が持てることがとてもうれしく、また感謝の気持ちでいっぱいです。
「親の会」でも新しいお母様方とも触れ合えるようになり、お互い親子共々どう向き合っていくか、関わっていける中で、息子といつも共に生きていけると信じ、少しでもお役に立てればと思っております。
「レインボーマーチ札幌」に一人でも多くの方が、気軽に参加していただけるような「親の会」でありたいと応援いたします。
前年度は、レインボーマーチ当日に大通会場にて、皆様のご協力をいただき、おにぎりと豚汁の販売を試みましたところ、皆様、特に地方からいらした参加者の方々より、「また是非来年も」とのうれしいお声をかけていただき、こんなうれしいことはありませんでした。
札幌のレインボーマーチに参加し、また来年も参加したい、と思われるような、心に残る思い出を演出できれば、と思います。
また、地方の「親の会」の皆様とも是非触れ合いの場が持つことができることを祈っております。
全国のレインボウ仲間、「第11回レインボーマーチ札幌」へレッツゴ――!!!!!


ほんとうに力強いメッセージですね。前々日のしこみから当日の集会での挨拶まで、終始明るく、みなさんを励ましておられました。「みんな私の子どものようです」とおっしゃっていました。

「にじのおうち」には30名ほどの方々が参加してくださり、それぞれにカミングアウトの体験や今の思いなどを語り合いました。中に親子ペアが3組。カミングアウトの時の思いを、お互いの顔を覗きあいながら吐露しておられましたが、今ではもう笑い話になっているのですね。ある程度の時間とお互いの変わらない愛情が、この場面をつくっているのだなあと実感しました。また、こちらでの「つなぐ会」の活動をご紹介させていただきましたら、「わたしたちも何かしないとねえ・・(笑)」とあるお母様。「いえいえ、私たちはおにぎりまではとてもできません・・」と私たち。それぞれの思いをそれぞれの形にしているけれど、親の思いはみな同じ!というところでしょうか。ほんとうに楽しくうれしい会でした。勇気をたくさんいただきました。もっともっと全国各地で、いろいろな形で親や家族や友人が応援できるようになりたいと思いました。このような機会を作ってくださった実行委員の皆様、そしてお母様方、ほんとうにありがとうございました!!

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