LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

ナショナル・カミングアウト・デー

2006年11月08日 | Weblog
講演会のアンケートのご報告はもう少し待っていただくとして、今日はアメリカ・ベイツ大学教員の大藤恵子さんから新たな投稿がありましたのでご紹介いたします。大藤さんは6月に「希望の光」でご紹介した方です。7月には「一人の人間としてどう生きるか」「A君のカミングアウト」という記事を書いて下さっています。今日の記事も途中から彼女のホームページに移動していますが、是非お読み下さい。その後に続く「アメリカ・レポート、ベイツ大学」も読ませていただくと、アメリカという国がいかに日本と違うかがよくわかります。多国籍の人々が集まり共生していく中で、人間は学んでいくのだなと考えさせられます。人間があらゆる違いを乗り越えて多様性を認め合うには何が必要か、様々な角度から考えられ実行に移されている国ですね。もちろん未だに問題が山積している国であることも間違いありません。でもそれは日本も同じこと。学ぶべき点は学ばなければならないでしょう。「ナショナル・カミングアウト・デー」なるものが存在することにまずびっくり。また中で紹介されているGSAのようなクラブ(性的マイノリティとマジョリティが一緒に活動するクラブ)が存在すること自体、すばらしいことですね。日本でもこのような取り組みがどこかの学校で始まらないでしょうか。若い人たちのパワーに期待したいところです。頑張れ、学生諸君!!

「ナショナル・カミングアウト・デー」
アメリカでは10月11日はナショナル・カミングアウト・デー、その週はナショナル・カミングアウト・ウィークなので、今年もベイツ大学でいくつかのイベントがありました。まず「アウトフロント」というGSA(性的マイノリティとマジョリティが一緒に活動するクラブ)のメンバーによって、例年のごとくキャンパスの広場の通り道にチョークでメッセージが書いてありました。そこには「クローセットは衣類用だ」とか「自分はストレート(異性愛者)だが、狭い心は持ってない」、「ゲイやレズビアンは10%もいることを知ってる?」、「自分の周りにはゲイやレズビアンがいないなんて思わないで」、「セクシュアリティがどうあろうとも愛は愛である」、「男性がゲイ男性を憎む本当の理由は、自分たちがジェンダーにおいて支配者の立場であることが間違いであることを分かっている恐れからである」などイラストとともに色々書かれていました。 (*表現は大体毎年同じなので、これは前のを転用。)

今年はアメリカ・インディアン(Yupik 族)のゲイ男性、リチャード・ラフォーチュン氏が招かれ、講演があったので聞きに行きました。アメリカ・インディアンの言葉には「同性愛」という言葉はなく、同性愛者は「二つのスピリット」を持っているとして人々の間で尊敬されていたそうです。勇ましい女性が狩りに出、やさしい男性が家にいても、それを「女なのに・・・」「男なのに・・・」「男みたいだ」「女みたいだ」と言われて揶揄されることもなかったそうです。それが変ってきたのは、やはり白人の文化習慣が、彼らのコミュニティに入ってきたからです。これを聞いた時、江戸時代にある程度容認されていた衆道が明治時代に入って、キリスト教を含む欧米文化が紹介されたことによって消えていった経緯を思い出させられました。ラフォーチュン氏は、こうしたいいインディアンの伝統を取り戻そうと、ミネソタ州のインディアン・ゲイ・コミュニティで「二つのスピリット」という運動を20年続けているそうです。
        --長くなるので、続きはこちらをどうぞ。--
   <http://www.bates.edu/~kofuji/humanrights/Keikoessays.html>



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