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夢の羅列<友人とバス停>20170408

2017-04-08 18:20:54 | Dreams
夢の羅列<友人とバス停>20170408


夢の中で最近知り合った友人のアパートにいる。
学校の帰りに寄ったのだ。

学生にありがちな乱雑な部屋ではあったが、妙に落ち着く昭和の光景であった。

そろそろ帰ろうと、私はカバンに自分のものを入れ始めたが、
どうにもなかなか揃わない。

これを入れれば、あれを忘れて、
あれを入れれば、今度はこれを忘れて、
全部詰めたと思っても、やはり何かが足りない。

そんな夢の中特有のまどろっこしさにグズグズしていたが、
やっと帰り支度は出来上がり、
バスでどこかへ行くという彼と二人で木造の階段を下った。

外に出た。

途端に私はウォークマンを忘れたことに気がつき、
部屋に取りに戻りたいと思ったが、
さんざん待たせたことを考えると、それも言えず、
まあ明日にでもまた来ればいいか、と思った。

幹線の国道の歩道を歩きながら彼は言った。

「オレ、病気でさ。これからイラン人の医者に行くんだよ」

話を聞くと、どうやら難しい病気であるらしく、しかし、
日本の医者ではなかなか治癒せず、
すがるような気持ちでイラン人の医者に行くのだという。

シリアスな話なので、私も明言は避け、大変だな、などと応えたが、
私はイラン人というと、陽気でかなりテキトーな知り合いしかいないので、
少し心配になった。

バス停に着いた。
彼はベンチに座り、もう私など忘れたかのように行き交う車を眺めている。

私は自宅へ向かって少し歩き、そしてふと振り向くと、
他の客に混じって座る彼の周りの風景と同じような灰色の顔が見えた。

おわり。
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