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カート・コバーンRS

2018-05-24 19:24:57 | 映画
つづき。

そういった力の入れ方、抜き方の加減が絶妙で好対照な例がローリングストーンズではないだろうか。

浅そうで深く、深そうで浅く、いや、浅いといえば浅く、深いといえば深く、か。

ドラッグにしても、いい加減のところで手を切って、いまや他の同年代よりも若く健康体に見えるし、莫大な金は入るし残るし、余りあるリスペクトを受け、しかもまだ現役で、50年前の曲をまったく同じようにプレイして大歓声を浴びている。

本日付けでトップ画面に貼付けた動画は、マーチン・スコセッシが撮ったRストーンズのライブドキュメンタリー「Shine A Light」であるが、撮影は2006年だというので、ミック・ジャガーはこの時に63歳である。この痩身、この動き、この声、この皺。

最初から観るとよくわかるが、ミック・ジャガーは話す声がとても低い。しかし歌うとけっこうな高い声まで無理なく出る。声量も音程もしっかりしている。さすがである。相当に厳しい毎日のカリキュラムをこなしていると推測される。

彼らは偉大なるマンネリと呼ばれて久しいが、それを観て聴いていつまでも飽きないのは、やはり強烈な個性があって、しかもスタイルにブレがないからだろう。

芸術性を追求せず、あくまでシンプルでわかりやすいスタイルを貫き、ギターにしてもわざとヘタウマ調に弾き、これぞローリングストーンズの音というところに重きを置いている。速弾きは出来ても絶対にやらない。

そしてここが重要なのだが、完全にエンターテイメント方向に指針を振っているのに、全体像を俯瞰してみるとアート性が十二分に存在するというこの不思議さが彼らが偉大である所以かと推測できる。

ここまで書いて、私は何を言いたいのかわからなくなっているのだが、ああそうか、カート・コバーンとストーンズを対比させたところか。

まあカート・コバーンにしてみたら、パールジャムが大嫌いだというくらいだから、ストーンズのこともおそらく嫌いだったのではと思うが、よく知らない。嫌いというより、もうまったく関係ないという感じだろうか。そして「少年ナイフ」が好きという事実があり、ここが笑うところではなく、カート・コバーンをほんの僅かでも理解する糸口であると私は真剣に思う。

カート・コバーン本人は映画でわかるようにほとんど完全に反メジャーであり、しかもノイローゼ体質であった。らしい。

つづく。

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