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Auguries Of Innocence

2017-01-15 16:24:29 | Zippo


一粒の砂に世界を
一輪の野の花に天国を見ようとするなら
手のひらに無限を
瞬きに永遠を つかめ



これはイギリスの詩人、ウイリアム・ブレイクの詩の冒頭4行であるが、
これをこのまま真っ直ぐに過大に受け取ってしまうと、
なにかまるで今すぐに全てを捨て去って、
裸に無一文で野を山を放浪しなければ、というような気持ちには
さすがにならないだろうが、それに近い気持ちにはなる人もいるかもしれない。

万物の存在の神秘と意味、意義という問いへ真っ向対峙した言葉なので、
私たちはこれを真摯に受け止めなければならないが、
しかし、現代には現代の事情という複雑さがあり、なかなか純粋さを保ち難い。
だから、この4行を経験もしくは体現しようとするなら、
その事情を一切考慮することなく、極端へと走ってゆきそうになる。

むしろ極端に走ることによってしか、それを実現できないと思いこんだりする。
極端さを非凡であることの証左とし、ゆえに啓示を受けるに当然と思ったりする。
しかし神もしくは存在の本質などは気まぐれで冷酷であったりもする。

何が言いたいかというと、
たとえば上の4行などは、たまに思い出すくらいでちょうど良いのではないか。
ということ。
言い方を変えれば、たまにそこへ帰る。くらいで良いのでは。
忘れ得ぬ故郷という位置づけかもしれない。
ただ、極端に走る奴は端で見てるぶんには面白いけどね。

流れに逆らわず柔らかく優しく静かに目立たず誰にも知られず、か。
逆らって強く激しくいつも先頭に旗を掲げて前へ前へ死ぬまで、か。

まあ難しいところです。オレにもわかんない。

大事なのは、意識を<そこ>に向ける。ということだろう。

そこがどこかは人それぞれ。
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