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「パリの4月」ビリーホリデイ

2016-04-04 20:34:24 | youtube
今日現在にインフォメーションに貼った動画は、
ビリーホリデイの「パリの4月」だが、

1956年というと、
ビリーホリデイが亡くなる3年前となり、
41歳くらいの彼女の歌声であろうか。

酒とドラッグによって音域も声量も衰え、なおかつ
絶頂期には聴かせた転がるキャンディーのような甘い声質も
暗く姿を変えてしまっていて、わずかに音程も甘く、
自分の思い通りにならない声に戸惑いながら歌うピリーの
心模様がよくわかる。

おそらくはレッスンもしないまま、
スタジオにかけつけて、一杯飲み、そして録音なのであろうが、
なぜこんなにも深く感じさせるのか。

花が咲き始めたパリの4月の賑わいの中で、
春の素晴らしさにあらためて気がつき、
「私の心が歌うような気持ちになることを知らなかった」
と予感を告白しながらも、
「私は誰のもとへ行けばいいの」
と彷徨うレディーデイ、ビリーホリディの心情は、
サビで繰り返されるneverとともに、
歌詞の本来の意味とは違い、より否定的に、その文字通りに、
「どこへ行けばいいの。私の心に何をしたの」
と声は晴れ渡る空に行く宛もなく、そして美しい。

Billie Holiday April in Paris.
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