EVOLUCIO WORKS INFO

EVOLUCIO WORKS INFORMATION

2020.5.THE THREE DEGREES youtube

2020-05-07 15:49:18 | youtube

貼った動画は重いので削除しました。

追記アリ。

最高である。
今、スリーディグリーズが熱い。オレの中で。

全盛期(70年代)に比べてあの時の若さと引き換えにこの圧倒的な存在感を得た彼女たちのステージに魅了されない人がいるだろうか。

1975年くらいに来日し、「夜のヒットスタジオ」に出演した時、サイドで歌っていた細くて小顔のヴァレリー・ホリデイが今はセンターで歌っているが、見れば見るほどなにしろ可愛さが増しているような気がしてならない。

そして向かって右のわりと新加入であるフレディ・プールさんも、とことん煮詰めたかのような可愛さに溢れ、その濃厚すぎる魅力に私は感動すら覚えるのである。

それでこのオーケストラであるが、相当に金がかかっているだろう。

70年代の全盛期におけるブラックミュージックっぽさは薄れているが、逆にそれが豪華さを高めている。

リズムもホーンもストリングスもコーラスもレベルが高く、とくにベースの上手さは特筆しておきたい。

どんなすごい人がこのベースを弾いているのかと見ていたら、8分前後に学校の先生みたいな人がつまんなそうに弾いている姿が少し映り驚くのだが、いや上手さは隠せないね。派手さはまったくないが素晴らしい。

そして後半に入ってくるタンバリン。これがあるとないとではまったく違う印象で、そこからノリも一層深まり、ああ楽しい、と理屈ではない何かが押し寄せてくるのだ。

以下追記。

夜のヒットスタジオの動画を貼ったので追記を少々。

TSOP(ザ・サウンド・オブ・フィラデルフィア)ソウルトレインのテーマ曲で登場するスリーディグリーズ。
「コンバンハ」がシーラ・ファーガソン。
「コンニチハ」がヴァレリー・ホリデイ。
「サヨナラ」がフェイエット・ピンクニー。(2009年没)

このうちのコンニチハ・ヴァレリー・ホリデイが今日現在のスリーディグリーズのリードヴォーカルを務めている。そのチャーミングさは今も昔も変わらない。

なんといっても登場から3人とも実に楽しそうで、シーラ・ファーガソンのアハハ笑いを聞くと幸せな気分になる。

当時1975年くらいのアメリカのショーピジネス界における黒人女性歌手の地位と待遇を考えてみれば、けっして恵まれた状況ではなかったはずで、全盛期の人気と仕事量とその裏を思えば、おそらく筆舌に尽くし難い経験の数々があったに違いないが、もしこの動画にあるように日本のテレビ局でとてもよい待遇で迎えられ、彼女たちが心から楽しめる時間を持てたのだとしたら、45年後の今視ている私としても、とても嬉しい気持ち。

たしかに、彼女たちの一番の有名な曲「When will I see you again」を英語以外では日本語だけでしか発売されていないし、「にがい涙」という作詞安井かずみ作曲筒美京平コンビの作品もリリースされていて、そう考えるとスリーディグリーズと日本との関係は悪くなかったと思いたいが、まあビジネスの世界だからロマンティックな面はほどほどに、であろうか。

この夜のヒットスタジオ時のメンバーは黄金期ともいえる3人で、それぞれがソロとして通用するほどに歌のレベルが高く、そして踊りがまたなんというか、そんなにきっちりしていないというか、余裕の感じというか、基本はあるけどテキトーですよ、という黒人アーティストによくある緩さがとても私は好きで、今視てもチャーミングに溢れている。とはいっても当時、私は彼女たちをテレビで見て、正直なところ「怖い」と思っていた。だってまだ子供だったから。

夜のヒットスタジオでのバックバンドはダン池田とニューブリードだと思うが、ベース、かんばってます。

当時の日本のビッグバンドの実力は高く、今、他の外国の動画、本場フィリースタイルの演奏と比べても引けを取るものではないと思う。

4番目の動画のコントの後に日本語で歌う貴重な映像ではバックを原信夫とシャープスアンドフラッツが務めているとのこと。

まあアメリカの音楽業界は日本に比べてあまりに裾野が広く奥が深くて、上手いミュージシャンはゴロゴロいるから、総力戦で勝てるかといったら勝てないけどね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする