キリマンジャロ姉妹 20170613
つづき。
ドトールのキリマンジャロは浅めのミディアムローストだから、
豆の個性が明瞭で、酸味もはっきりと主張するのだが、
かといってそれは酸っぱいということではなく、
海辺の別荘の窓から聞こえる波の音ほどのやさしさであって、
そこに甘みも微かにあり、しかし苦みはもちろんだが期待できない。
例えばフレンチかフルシティーローストのブレンドを
20グラムの豆で150mlくらいを抽出するようなコーヒーなどと較べたら、
このドトールのキリマンジャロはまったく違う飲み物であるだろう。
私としてはこのキリマンジャロなら20グラムの豆で240mlを抽出するのが
私の嗜好に合っていると判断した。
先に書いたスノートップの方はシティローストだったから、
苦みもあり、ティピカ/ブルボンの酸味はもっともっと柔らかく、
また海に例えるなら、小説を読んでいる時の静かな潮騒の描写ほどとでもいえばいいか。
そして甘みと酸味が分かれることなく舌に感じられ、
造語にすれば甘酸味とでも書きたいくらい独特なティピカの風味が残っている。
しかしこの二つキリマンジャロの風味はさすがに似ていて、
スタンダードのキリマンジャロがなにかと活発な妹だとしたなら、
スノートップは、いつも静かでおっとりした姉といった感じである。
つづく。
つづき。
ドトールのキリマンジャロは浅めのミディアムローストだから、
豆の個性が明瞭で、酸味もはっきりと主張するのだが、
かといってそれは酸っぱいということではなく、
海辺の別荘の窓から聞こえる波の音ほどのやさしさであって、
そこに甘みも微かにあり、しかし苦みはもちろんだが期待できない。
例えばフレンチかフルシティーローストのブレンドを
20グラムの豆で150mlくらいを抽出するようなコーヒーなどと較べたら、
このドトールのキリマンジャロはまったく違う飲み物であるだろう。
私としてはこのキリマンジャロなら20グラムの豆で240mlを抽出するのが
私の嗜好に合っていると判断した。
先に書いたスノートップの方はシティローストだったから、
苦みもあり、ティピカ/ブルボンの酸味はもっともっと柔らかく、
また海に例えるなら、小説を読んでいる時の静かな潮騒の描写ほどとでもいえばいいか。
そして甘みと酸味が分かれることなく舌に感じられ、
造語にすれば甘酸味とでも書きたいくらい独特なティピカの風味が残っている。
しかしこの二つキリマンジャロの風味はさすがに似ていて、
スタンダードのキリマンジャロがなにかと活発な妹だとしたなら、
スノートップは、いつも静かでおっとりした姉といった感じである。
つづく。