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夢の羅列<迂闊でいやな話>20170304

2017-03-05 11:52:22 | Dreams
夢の羅列<迂闊でいやな話>20170304


私は夢の中でまた引っ越しをした。
一軒家から一軒家である。

もう家財はすべて運び終えたのだが、
引っ越しの数日後に以前住んでいた家の辺りへなんとなく寄ってみた。

家の前に誰かいるなと思ったら、大家のお爺さんがゆらっと立っていた。
脇に白い何かを抱えていた。
彼はすぐ近くに息子家族と同居をしているのだ。
それでこの古い家を私に貸していたのだが、私が今度他に引っ越したので、
点検だか戸締まりだか何か用事があったのだろう。
とにかく影のように立っていた。

お爺さんは無表情というか、それだけに余計深刻というか、
やけに目の色が暗かった。
私は彼が脇に抱えた何かに目をやった。それは猫だった。

お爺さんは猫を2匹この古い家で飼っていたが、
しかし新しく建てた家には息子夫婦の反対で連れてはいけなかったようで、
まあほんの近所ではあるし、彼は毎日エサを与えに通っていたのだった。

そこに私が入居して、契約外の納戸に猫がいるのを知り、
私は猫好きだからそのうち私がエサを与えるようになっていた。

真っ黒なのが一匹。白に明るい茶のが一匹。
黒はもう目が見えなかったがしかし凶暴。逆に白茶はおとなしかった。

それで話を戻すと、お爺さんは立っていて、猫を脇に抱えていた。
白茶の方だった。
頭だけに白い布をすっぽりと被せてあり、布は真っ赤に濡れて染まっていた。

私はその光景にすべてを一瞬で理解し、
自分の迂闊さにそれが夢の中であったにしても悔やんだ。

大家のお爺さんはエサ係の私が退居したことにより
以前のように毎日エサを与えに通うことになったわけだが、
体力も年々なくなってきていて、つまり世を儚んだというわけだろう。

自分がいつ突然死んでしまうかもしれず、
そうすると残った猫たちの面倒を誰がみるのか。
そんなことを考え、彼は狭窄し、それならいっそ、ということになったのだろう。

彼がまだそれほどの齢ではなかったら解決策を考えられたはずなのだが、
年寄りになるとやはり脳が萎縮でもするのか血流の問題なのか、
短絡的により悲観的になる例も多く、今回の件も誰かに相談をするなど、
そういった対策をまだ身体の動くうちにすることも出来たはずなのだが。

私が猫たちを連れていけばよかった。それだけを後悔しつつ目覚めた。
なぜ連れていかなかったのかは、夢の中のことなのでわからない。
おわり。
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