三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

武蔵豊岡教会(日本基督教団)

2012年06月22日 | プロテスタント
ある晴れた日の武蔵豊岡教会
(住所:埼玉県入間市河原町8-6)

6月17日(日)、埼玉の武蔵豊岡教会(日本基督教団)の主日礼拝に参列した(ミサに与った後、プロテスタント教会の礼拝へ行くのは、我ながら無節操と思うが)。私にとっては、プロテスタント系高校を卒業して以来の礼拝である。武蔵豊岡教会を選んだのは、有名なヴォーリズ(注)が設計した礼拝堂に惹かれていたこともあった(カトリック入間宮寺教会と共に、「入間市景観50選」に指定されている)。この教会の沿革については、後日稿を改めたいと思う。

午前10時30分、礼拝はオルガンの奏楽で始まった。招詞(礼拝へ招く聖書の言葉を朗読)に続き、讃詠「聖なるかな」を歌う。高校時代が甦る懐かしい調べ。カトリックの典礼聖歌と単純に比較はできないが、讃美歌の「喜び歌う」勢いには圧倒される。不協和音を顧みず、私も久々に熱唱。交読(答唱詩編に相当)と信仰告白、聖書朗読と説教(及び祈祷)後にも、それぞれ讃美歌を歌う。祝祷(派遣の祝福に相当)前には、頌栄「父・子・聖霊の」を歌った。

この日の説教題は「もう一つの幻」(ハバクク2・1-4)。栗原清牧師は、「預言者ハバククは悲痛な叫びをあげ、神は『もうひとつの幻』、つまり『神に従う人は信仰によって生きる』と答えられた。私たちは神から与えられた命の中で生きる。この原点に立ち返ることが信仰の力強さであり、どんな状況でも絶望することはないのです」と話された。高校時代は気付かなかったが、私はプロテスタントの敬虔な祈りを、この日の礼拝で初めて知った。<聖餐式の記事に続く>


現礼拝堂竣工:1923年
<メソジスト派の伝統を汲む建築様式>


敷地内に残る旧教会堂「天佑堂」

(注):ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories:1880-1964年)。アメリカ出身の建築家。日本に於けるプロテスタント礼拝堂の設計多数(明治学院礼拝堂日本福音ルーテル市川教会など)。その傍ら、メンソレータム(メンターム)でおなじみの近江兄弟社を創立。

◆礼拝式で歌われた讃美歌:
讃詠:83「聖なるかな」、2「聖なるみ神は」、51「愛するイェスよ」、573「光かかげよ、主のみ民よ」、頌栄:27「父・子・聖霊の」。(番号は「讃美歌21」による)

<謝辞>
「初めての方ですか?」。武蔵豊岡教会信徒の皆さんは、闖入者である私に温かく声をかけてくださった。受付の男性信徒の方からは、礼拝堂のご説明をいただいた上、礼拝作法に不慣れな私のために同席もしてくださった。あらためて御礼を申し上げます。ありがとうございました。この日、武蔵豊岡教会を初めて訪れた「新来者」は、私を含めて10人(!)だった。
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