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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

松の内

2018年01月05日 | ポエム
松の内・・・正月の松飾りのある間の云い方である。
かつては、元旦から十五日までを云った。
現在は、七日までである。

新年の季語となっている。
「松の内」傍題として「松七日」「注連の内」とある。
松は一年を通じて、青青としている。
滅びる事の無い「目出たさ」である。







「初物を尽くして詠まむ松の内」







公園を歩いていたら、突然目に入ってきた。
その青さが、心地良く且つ目に優しかった。

松飾りのある街中は、何とも云えぬ希望の気配が漂っている。



水原秋桜子に、歌舞伎間隙の際の一句がある。
「幕あひのさざめきたのし松の内」
日野草城に。
「更けて焼く餅の匂や松の内」

みな名句、である。


      荒 野人

横浜元町中華街

2018年01月04日 | ポエム
昨日、横浜中華街へ出かけた。
食べ歩きと云う、少しばかり下品な楽しみをしたいと思ったのである。
二人の孫と一緒、である。



孫たちは始めての経験、である。
云ってみれば「買い食い」であって、普通は母親から禁じられている行為である。

途中「関帝廟」を御詣り。
大きな線香に驚く。



その後、山下公園へ。
氷川丸の見学をした。



海は大荒れ。
風が強く、波は激しくうねっているのであった。







「海さはぐ睦月の風の荒荒し」







また来たいね!
そうだね!



日常的な会話の中で、緩やかな約束をしつつ帰途に着いたのであった。
今度は、春。
桜咲く横浜を再訪しようと思っている。
孫たちも、良く歩く。


     荒 野人

新しい年

2018年01月02日 | ポエム
新しい年が始まった。
穏やかな新年、である。

近所に住まう孫が正月早々に来訪。
昼と夜、正月の食事をした。
一番上の孫は、大分遠い場所に住む。
年に一度会えるかどうかであり、寂しい。



けれど、どんな場所で正月を迎えようとも馳せる気持ちは同じである。
年を重ねるとともに、そうした血の繋がりが思われるのである。



先ずは氏神さま「氷川神社」に出かけた。
昼食後であったけれど、破魔矢も熊手も、お御籤も売いでいなかった。



けれど、この神社には富士塚がある。
何より、大銀杏のギンナンは美味しいのである。

まだ少し残っていて、風が吹くとパラパラ落ちてくる。
孫たちは、それを拾い集めて楽しそうであった。

氷川神社の後、孫が御籤を引きたいとのことで東京大物に出かけた。
人出は、圧倒的に多かった。

御籤を引くのに、長い列が出来ている。







「カンマ打ち葉月朔日良く晴れて」







いずれにしても、御籤を引くと云うのは新しい年の習いである。
孫二人は、末吉と大吉を引き当てた。

縄に結びつけ、帰ってきたのであった。
遠い場所に住む男の孫は一人。
近くに女の孫二人。
三人の孫だけれど、行く末をずっと見ていられない哀しさを感ずるこの頃である。


      荒 野人