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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

夏蕎麦の花

2015年05月21日 | ポエム
蕎麦は、夏と秋に花開く。
二毛作の出来る穀類であるのだ。



しかしながら、季語としては「秋」となっている。
従って「夏蕎麦の花」として俳句に詠む事となるのである。



この蕎麦の花は、昨秋の花が自然に種を零した場所で今咲いている。
愛おしいピンク色である。



昨秋に頂いて来た赤蕎麦の花。
裏の空き地に植えておいたのだが、種が零れそれが咲いたのである。
カモミールの畑の中で咲いている。







「零れ種夏蕎麦の花仄赤く」







昨秋は、しっかりと種を採ったし長野の方から取り寄せもした。
この秋は、句友たちに分けて赤そばの花を楽しもうと思っているのである。



不思議に、愛おしさが募る花である。



      荒 野人

三社祭

2015年05月20日 | ポエム
火事と喧嘩は江戸の花。
とか・・・。
加えて、祭りも粋と勇壮を以って旨とする。

従って、神輿の掛け声は「ソイヤソイヤ」あるいは「セヤセヤ」と聞こえる。
「ワッショイ」ではないのである。



御幣(ごへい)を掲げて、町内を練り歩く。
町内の神輿は百基を越える。
それに、本社神輿は3基。



一の宮、二の宮、三の宮の三基である。
この神輿は、一の宮だ。神輿が冠している鳳凰でそれと知れるのである。



これは二の宮の本社神輿。



新仲見世も練り歩く。



本社神輿は、胴体に紅白の布を巻いているから分かるのである。
担ぎ手は、それこそ全国から馳せ参じる。

宮入ともなれば、担ぎ手は喧嘩腰である。
見ている我々の気分が、とてつもなく高揚するのだ。







「御幣揺れ荒ぶる神の夏祭」







三社の本社神輿は、誰もが担ぎたがる。
担ぐためには「法被」が必要である。



その法被もまた、争奪戦となるらしい。
宮出しも宮入りも、去年まで担ぎ手は外人部隊。
氏子の数の問題で、外人部隊に任せざるを得なかったのである。



今年から、宮出しと宮入りは氏子が担うこととなった。
そして、見事にやりおおせたのであった。

本来の三社祭の姿が蘇ったのである。
正しく、見事であった。

ぼくは、二の宮の宮入りをみていて、随分と押されたし足を踏まれた。
車道で見ているぼくが悪いのだけれど、今年は荒れた浅草らしい祭りとなった。



      荒 野人

番の翡翠

2015年05月19日 | ポエム
つがいのかわせみ・・・である。
いつもの池で、番の翡翠が食事に興じていた。



この番は、この池の隣りのビオトープで営巣をしていた。
子育てをしている番である。



たまには、二人で・・・いやいや二羽で食事にいきたいわ!
等と、雌に誘われたのであろうか?

仲良く餌をとっている。
二羽で・・・というより、雄が餌を啄むと雌に持ってくる。

雌は定点で、じっとしているのであった。







「カワセミの一閃二閃駆け抜ける」







時々離れては、会話を交わす。
仲睦まじい二羽である。



そして、顔を見合わせ会話する。
人よりも、ずっとずっと仲良しに見える。

二羽には、人よりもずっと堅い縁があるに違いない。
子育ても上手くいっているのであろう。
餌取りも、楽しんでいる。

この二つが、共通の課題である。
一ほど難しい問題は抱えていない。

カワセミの生き様を見た!

少しばかりピンぼけの写真で恥ずかしいけれど、二羽のランデブーに免じてお許しあれ!




      荒 野人

カモミールの花

2015年05月18日 | ポエム
カモミールの花。
歳時記を数冊調べたけれど、載っていない。

花としては、初夏から咲く花である。
従って、季語としては夏で良かろう。



誠に強い植物である。
踏まれても踏まれて藻、生き抜く生命力を持っている。

従って、一度でも種を蒔くと毎年咲き続ける。
咲き続けるし、テリトリーを驚くべき勢いで広げていく。



テリトリーを広げる事は、決して悪くはない。
悪くはないけれど、アブラムシなどが付く。

消毒したいけれど、カモミール茶にして飲みたいのでそれは出来ない。
厄介な花である。

けれど、婦人病に効果ありとされる。







「カモミール日差しを避けるティーポット」







花言葉は・・・。
「逆境に耐える」「逆境で生まれる力」である。



カモミールの命名は・・・。
ギリシア語の「chamaimelon(大地のリンゴ)」を語源とし、リンゴに似た香りがあることに由来する。
和名のカミツレ(加密列)は、江戸時代に蘭学とともに入ってきたことから、オランダ語名のカーミレ(kamille)がなまったものといわれる。

とまれ、美味しいハーブティとなるカモミールである。



       荒 野人

ラベンダー

2015年05月17日 | ポエム
いつも立ち寄るカフェのオープンテラスの両サイドには、ラベンダーが植えてある。
虫の季節、とりわけ蚊の出る頃にはラベンダーが効果を発する。
蚊が寄り付かないのである。



蚊に好かれるぼくとしては、大変嬉しい。
嬉しいし、安心して外で珈琲を頂けるのである。







「音も無く蜜を吸わるるラベンダー」







今頃は、蜜を求めて蜂が飛翔している。
その姿は愛らしい。



ラベンダーの花言葉は・・・。
「清潔」「優美」「あなたを待っています」「期待」である。



何時だって、匂いを振り撒いてくれる。
その何時だって、と云う当たり前が嬉しいではないか。



ぼくは、この日もアイスコーヒーを頂いた。
ブラックのアイスコーヒーにも・・・慣れた。
決して不味い飲み物では無いのである。



むしろ、暑い夏に向かってミツバチと馴染みになっておこうと、いそいそと通う事にしたのである。
そうした楽しみがあって良いではないか。



      荒 野人