エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

越辺川の白鳥ウオッチ・・・なんと素敵なワタリという生きかた

2011年02月02日 | 日記
おっぺ川の白鳥を再びウオッチしたのである。



今日はワタリについて、貧しい薀蓄を・・・。
ワタリは渡りであって、ある地点から地点へと渡って行くことを指すのである。

反語は「留」であって、決まった地点で生殖行為まで行う鳥の場合は「留鳥」と言うのである。



オッペ川の白鳥は、ワタリでシベリアから舞い来ったのである。
歓迎すべき客人である。



彼らは可愛く、かつ魅力的な嘴をしている。



この後、彼はぼくを見つめてくれた。



つぶらな瞳も持っている。



なんという白さであろうか。
自然に配合された白は、あくまでも白いのである。
小魚でもつついているのだろうか、顔を水につけて餌の確保に余念がないのである。



渡りの理由は主に三つある。

一つは食べ物である。
食べ物を求めて餌の豊富な場所に移動する。

二つは、繁殖のためである。
産卵のために回遊するサケなどの魚類やウミガメの移動はその典型である。クジラ類も繁殖のために移動することはよく知られている。

三つめは、気候的要因である。
北から南へ、南から北へと渡っていくのである。
快適な住空間と餌、それに繁殖。全ての条件を満たすのである。



渡りをする生物は、鳥類、魚類、哺乳類にとどまらず、プランクトンなどの無脊椎動物、昆虫、両生類、爬虫類でも渡りをするのである。



学問的に言えば、生物がその生息地を移動すること。
その移動が周期的に規則正しく、主に季節的に陸上あるいは空中を移動する現象を渡りという。

水中の生物の移動は一般に回遊と呼ばれている。
回遊マグロなどもそうである。

渡りには、生物の一生のうち何回も同じ移動サイクルを繰り返す移動から、自分の生まれた場所に戻ってきてそこで死滅する一回だけの移動もあるのである。



実に愛すべきワタリである。



人はいつまでも見続けて飽きる事がないのである。
その場を立ち去り難い思いで、ぼくは河原を後にしたのであった。






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                     荒野人


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1 コメント

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Unknown (Bunbunbun)
2011-02-03 06:45:05
車で10分程度ですが、まだ行ってません。
今日こそは・・・。
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