goo blog サービス終了のお知らせ 

エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

あっ!梅に雪が・・・

2014年02月11日 | ポエム
あの45年ぶりと言う大雪の日。
白梅は、縮こまってしまったかのようだ。



けれど、紅梅は徐々に蕾を膨らませ、ぽつぽつと開き始めたのである。
なんたる生命力。
命の連関であろうか。
そのサイクルの見事さに、ぼくは感嘆する。



感服する。
憧憬する。
驚愕する。
而して、同意する。





  深遠なる白梅に寄す

真白な梅よ。
真白な雪よ。
その白き峰に
ぼくを招かないか
ぼくはその嫋やかな
ふくらみを
優しく滑り落ち
やがて
その峰に埋もれてしまうだろう

ぼくは
埋没し
長い眠りにつく
その眠りは
誰も妨げる事が出来ないのだ



真白な梅よ
真白な雪よ
真白で嫋やかな
きみよ

豊かな母性と
理性で包み隠してしまえ
誰も
その在処が分からないように
隠遁の眠りを
ぼくに
捧げよ



万象に
跪け
あらゆる形而下の愛憎を
捧げよ



       荒 野人