平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

東京都議会選挙~安倍政治の終焉! もはや彼の言葉は国民に響かない

2017年07月03日 | 事件・出来事
 自民党大敗!
 都民ファーストの会・圧勝。

 予想どおりの結果でしたね。
 自民党大敗に関しては、あれだけおごり高ぶり、やりたい放題をやっていたら負けるのは当然。

 もはや国民に安倍晋三の言葉は響かない。
 たとえば、この前の記者会見でぶち上げた〝みんなにチャンス! 構想会議〟(笑)
 あれをどこのマスコミも取り上げていないし、国民はまったく覚えていない。
 彼の言葉は、これからどんどん空まわりしていくだろう。
 誰も彼の言葉に耳を傾けない。

 自民党の反主流派の皆さん、抑えつけられていた官僚の皆さん、反旗を翻すのは今ですよ。
 田崎史郎ら御用評論家はどんな反応をするんだろう? 見切りをつけて逃げ出すのかな?
 ………………

 面白いのはJNN(TBS系列)が調べた無党派層の支持率だ。

 

 自民党、共産党より低いのか。
 都民は完全に〝反自民〟だね。

 ここに入っていないけど、23議席を獲った公明党はやはり支持基盤がしっかりしている。
 風に左右されず、安定した票を確保できる。

 共産党にも同じことが言えるが、前回の17議席から2議席増やした理由は、無党派層の20%が加わったからだろう。
「反自民だけど、都民ファーストもどうなんだろう?」という人が共産党に入れた。

 支持基盤という点では、自民党はもろいね。
 もはや企業や農協などの組織票はそれほどでもない感じ。
 熱烈な支持票は、日本会議くらいなのか?

 民進党は7→5(2議席減)で、かろうじて踏みとどまった。
 本当は都民ファーストの代わりに、反自民の受け皿にならなくてはならなかったのだが、未だに残っている悪いイメージと都民ファーストの風に負けた。
 でも、盛り返すことはできる。
 森友、加計、共謀罪ではよくがんばっていた。
 こんなふうに地道に真面目にやっていれば、評価はじわじわついて来る。
 まずは〝確かな野党〟を目指しましょう。

 維新はかろうじて1議席。
 疑似与党では、誰も相手にしないことがわからないのかね?
 国民は与党支持なら自民党に入れるし、野党支持なら共産・民進に入れる。

 社民党はな~。
 アメリカのバーニー・サンダースが大統領候補を争ったように、社会民主主義は支持される要素が十分にあるんだけど、日本の場合は何かダサい。
 反自民党の僕でさえ、福島みずほさんの噛みつくスタイルは、ちょっとな~、と思ってしまう。
 投票しても死に票になってしまうと思うから、勝てる可能性のある野党候補に入れてしまう。
 ………………

 さて国政。

 国政は、都民ファーストのような反自民の受け皿がないから、今回の都議選のような結果にはならない。
 公明党の支持票も自民に流れる。

 そのためには野党共闘なのだが、今のままの民進・共産・自由・社民の枠組みでは無党派層は取り込めず、現状維持、あるいは敵の失点によるわずかな上乗せで終わるだろう。
 何か現状を打開できる画期的な策はないのかな~?
 地道にやって〝確かな野党〟として信頼を獲得していくしかないのか?

 まあ、とりあえずやるべきは安倍晋三氏に辞めていただくことですかね?
 彼は権力を私物化しているし、幼稚だし、極右と親和性が高い。
 彼がいなくなるだけで、だいぶスッキリする。

 代わりは、岸田文雄氏、野田聖子氏などの自民党のハト派。
 野田聖子氏は小池百合子と仲がいいし、案外、風をつくれるかもしれない。
 石破茂氏は理論派で手強いけど、少なくとも安倍晋三よりはずっといいし、安倍ちゃんを倒してくれるのなら応援したい。

 野党勢力がこのままだとすると、落とし所は<自民党の中での政権交代>だろうか。
 ともかく幼稚で腐った安倍政治だけは一刻も早く終わりにしてほしい。
 
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おんな城主直虎 第26回~瀬戸方久の策! 「殿は気賀の城主をお受けになりますか?」

2017年07月03日 | 大河ドラマ・時代劇
「気賀は面倒だ。
 城を造るのはやめようと今川に思ってもらうしかないでしょう」

 龍雲丸(柳楽優弥)はこう言って、材木を燃やし、牛や馬を放ち、ゲリラ戦をおこなう。
 何者にも縛られない〝無法者=自由人〟はこれが出来るんですね。

 一方、武家は不自由だ。
 主家の顔色をうかがい、気を遣い、命令に逆らえない。
 自分の意思を持てず、どんな理不尽なことにも従うしかない。
 家臣や先祖伝来の土地を守ることが最優先だから仕方がないのだが、どうにも窮屈だ。
 そんな直虎(柴咲コウ)に龍雲丸は言う。
「てめえは、おのれを守ることばかりじゃないかよ!」

 商人はしたたかだ。
 当初は城が出来ることに異を唱えるが、その中から、城から利を得ることを考える者が出て来る。
 城が出来ることは、武家との取引や消費を生むから、必ずしもマイナスばかりでないことに気づく。
 商人はマイナスをプラスに転じ、何とか利を得ようと考える。
 ……………

 無法者の〝自由〟
 商人の〝したたかさ〟
 これに加えて、政次(高橋一生)の説く〝いかにしていくさを避けるか〟を考える政治哲学。

 これらを踏まえて、直虎が出した結論は、
「城を築くことと引き換えに気賀の商いに干渉しないことを約束させること」だった。

 いいですね、これ。
〝戦うか〟〝従うか〟でもない第三の道。
 自由な発想による問題の解決。
 もちろん、これを実現するには、高度な交渉力と政治力がいるのだが、直虎はそれをやろうとしている。

 すると、この直虎のアイデアに、銭の犬・瀬戸方久(ムロツヨシ)が反応した。
「殿は気賀の城主をお受けになりますか?」
 見事な策だ。
 直虎が気賀の城主になれば、商いの自由は保障されるし、領主としての利も得られる。
 ウルトラCの策と言っていい。
 もっとも、これには、さらに高度な交渉力と政治力が必要とされるのだが、直虎は今川をどう説得するのか?
 ……………

 この作品には、<いくさではなく、政治力で現実を切り拓いていく>というテーマがあるのだろう。
 弱小であることが主な原因だが、井伊家は〝武力〟に頼らず、〝知恵〟と〝政治力〟で家を隆盛させていく。
 果たして、直虎は〝奪い合うことのない理想の土地〟をつくることが出来るのか?

 今までにない大河ドラマですね。
 経世済民。
 政治力を駆使しての生き残り。
 小さな箱庭の世界。
 領民や商人との関わりをこんなふうにに深く描いた作品もない。
 賛否はあるだろうが、オンリーワンの作品になりそうだ。

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする