桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・10・17

2012年10月18日 | Weblog
あんなに好きだった歩くことが足が浮腫んだこともあって億劫になっていたけど、最近また楽しくなって今日も五反田から母の家まで40分かけて歩く。そして病院通いもあって時間がなくなった為にポルトガル語の授業を休ませて貰っているのだけど、個人レッスンは続けていこうと、授業では完全過去も分からないのに不完全過去、複合過去なんてとんでもなく理解不能の領域で泳いでいたのを、原点の原点、現在法の初歩、浅瀬でバタアシからやり直すことにして、母の処まで「Hoje esta mau tempo」(今日は天気が悪いです)なんて大きな声をだしながら歩いていく。今日の母との老老ランチは、今年初めてスーパーで見かけた広島産の牡蠣を買い求めたので、小麦粉を振って黄金色にソティにして取り出し、残りの汁に白ワインをくわえたソースを作ってかけ回し、サラダを添えた一品と先日作った鶏レバーのニンニクカレー風味と店から持ち帰ったゆで卵の酒醤油漬けとカイワレ大根のコンビネーション、そして今日母が一番美味しがった煮干し昆布で朝から取った出汁にとろろ昆布と若布と小口ネギと来る途中の天麩羅屋でいただいたまだカリカリしたの天カスの味噌汁。本当は牡蠣もレバーも喜んで貰いたかったけど、この天カスと出汁のミックスに感動するなんて、さすが俺の母親だと喜ぶ。5時に店へ。今日と明日は「Tテレビの歌姫」Lさんがこのスペースが出来て以来の念願だったジャズライブ。いつものプロデューサーっぽいLさんではなく、衣装も歌姫仕様で、別人を見る様に艶やかだった。その姿に感動したのか観客数も60を軽く突破してドリンクのオーダー数も終演時も入れて150以上も記録。明日は予約が80以上だというし今からどうなるか心配。そんなバタバタぶりだったからカウンターに来てくれた社長秘書のYさんや法律事務所勤務のNさん、近所に住む自称IT企業経営者のEさん、そして一年ぶりに来てくれた制作会社のプロデューサーMさん(彼とは彼の親父が俺のパートナーだった時代からのつきあい)たちとゆっくりお喋りが出来なかったけど、途中どうしても話したいことがあって留守電にメッセージをいれておいた闘病中の演出家Nちゃんから電話があって、久し振りに元気な声を聞けたのは何ともいえない嬉しさ。近い内に会う約束をとりつけたけど、実現するといいんだけど。でも、深夜いつも妖しい魅力をふりまく歯科医のSちゃんから(今日も店で会ったのに)家に着くなり電話があって、何事かと思ったら映画監督の若松孝二さんが亡くなったよと教えてくれる。いつもならSちゃんとの深夜の電話は長くなるのに、そして二十歳前に板橋の映画館でみたピンク映画「網の中の女」以後、俺にとって若松孝二さんがどんな存在だったのか自分なりに思いに浸りたくなって早々に電話を切った後、日本酒をコップに注ぐ。監督のご冥福をお祈りします★11月3日(土曜)4日(日曜)は連休させていただきます★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。