桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・11・18

2013年11月18日 | Weblog
ふあふあと一日を過ごした気がする。朝起きてバスにお湯を貯める。お湯が溜まる間トイレでメールのチェックをする。映画監督のHや女優のAからコレドお疲れさんと云うメールが入っている。はい、疲れましたとメールを返す。湯船に顔まて沈めてぶくぶくやる。それにしても「パラソル」はいい芝居だったと自画自賛する。もう一度見たい。でも、もう見ることが出来ない。せめてもう一度浜田晃さんと滝沢めぐみさんに会ってみたいと思って、三人でのお疲れランチを企画する。未練たらしい奴。昨日残ったおでんを持って母の処までてくてく歩く。最近タクシーばかり使っていて40分も歩いたのは久し振りだ。ちょっと汗ばむ。今日の老老ランチはおでん茶漬け、と云ってもおでんのつゆがお茶の代役を勤める。残ったおでんを小さく刻んで具の代役にする。大皿には同じく昨日店で残ったバカリャウのコロッケ、ポテトサラダ、つくねの照り焼きの盛り合わせ。食後、老老母子は、秋の日差しを浴びてウツラウツラ。二時過ぎ、昨日閉店したばかりの店に行く。元マドンナのTちゃんと昨日の後片付けをしてから残ったアルコールを箱詰めにしつつ完全クローズまでの段取りを考える。でも、まだ本気じゃない。今月一杯にここを完全撤収しなくちゃいけないのが嘘みたいにタラタラとガムテープで箱をとめる。バスにのりたくなる。六本木まて歩いて五反田行きのバスに乗る。案の定、飯倉を過ぎた辺り麻布十番前で眠たくなり、後ばグウグウ。俺がバスに乗りたいと思った時は眠気に襲われていると云うこと。御殿山で目がさめて慌ててバスを降りたら部屋までダッシュして息を切らしているというのにソファにゴロンとなってとろんとろん。眠り病なのだ。目が覚めたら六時近く。これもまた昨日の残りの稲荷寿司をつまみながら録画しておいたテレビドラマを久し振りに見る。でも、何処が面白いのかさっぱり分からない。一旦「作家」をやってしまうと「読者」にはなかなか戻れない。もう35年来のつきあいで、浜田晃さんの事務所の社長でもあるBさんが電話してきて昨日の芝居を誉め称えてくれる。そういえば昨日も尊敬する年下の女性脚本家のTさんも「パラソル」は桃井章の代表作になったと言ってくれた。いつもはかなり厳しい二人にそう持ち上げられてウキウキ舞い上がる。よし、煽てにのって今日から「桃井章遺作シリーズ③」をスタートさせよう。処でこの日記、しばらくはお客を「待たない」し、新しい店を作ってもコンセプトはお客を「待たない」店にしようと思っているし、「待ち待ち日記「じゃなくなる訳で、一層タイトルを「待たない日記」に変えてしまおうか★バーCOREDO及びCOREDOシアターは11月17日を以てクローズいたしました。皆様のご愛顧を感謝します。