桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・1・21

2012年01月22日 | Weblog
閉店直前に入ってきた人妻Iちゃんが、カウンターにズラッと並んだ(風に見える女性客3人男性客2人)を見て、なんだ?日記をみたら桃井がかなり落ちこんでいるんじゃないかと思ってカラオケにいこうと云うみんなの誘いを断ってきたのに、こんなに繁昌していて桃井も元気そうだし、わざわざ来て損しちゃったとぼやく。あのね、Iちゃん、お客さんが5人でどうして繁昌しているんだよ?客単価3500円の店だよ。Iちゃんもいれて6人で21000円しか売上がないことじゃん。何度もここに書いて皆さんにしつこいと言われているけど、家賃が一日26000円かかるんだ。21000円しかなくちゃ落ちこんで当然でしょ?と食ってかかったら、だったらいつも空いている芝居をやるスペースなんかやめちゃってゴールデン街でも二丁目でもバーだけの小さな店にしたらいいじゃない?と反論してくる。桃井がやるなら何処にだってみんなついていくと思うよと嬉しいことを言ってくれる。他の何人かにもそう言われる。世の中劇場代がダンピングしているみたいだし、ウチみたいなイベントスペースを使う人が少なくなっても当然だからできるだけ早い時期にやめるべきなのかも知れない。バーだけだったら老人ひとり食っていくだけのお金は稼げるかも知れない。でもさぁ……と何か俺は躊躇う。何かとは何か?多分気持ちが小さくなるのが嫌なのだろう。縮小再生産が嫌いなのだろう。変わるんだったら大きく大胆にをモットーに生きてきたつもりだけど、ここは64歳らしく生きる規模を小さくした方がいいのか?