桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2005・9・20

2005年09月21日 | Weblog
イベントが目白押しの9月と対照的に10月は殆ど埋まっていないので、こっちの自主企画をどんどん立てる。昨日書いた『コレド ショートフイルム フェスティバル』もその一つ。九月末の〆切で参加作品を募集中。プロアマ不問。参加費無料のイベントだから応募希望者は申し込んで欲しい。それと今日急遽決めたのが、『昔シミキンと云うとんでもないTVプロデューサーがいた』と云う、とんでもなく長ったらしいタイトルのイベント。シミキンこと、清水欣也さんは元日本テレビのプロデューサー。あんなに華やかに活躍していたのに、いつ死んだのか、どんな死に方だったのか、誰も知らない内に周りから姿を消していたのだ。テレビのプロデューサーというのは、TV局に在籍中は権力の象徴の様に思われるが、作家や俳優と違って名前は残らず、一つの作品に彼や彼女の力がどの位及んでいたか知られないままに芸能史の中に埋もれてしまう。でも、作家にとっても俳優にとっても番組を作っている時は明らかに一番の敵であり、同士だったのだ。特にシミキンはとんでもなく扱いにくい敵で、同士だった。でも、それ故に、数々の名作が生まれた。『傷だらけの天使』『前略おふくろ様』『熱中時代』……彼がいなければ、これらの名作は絶対この世に誕生しなかった。イベントはこうしたシミキンのプロデューサーとしての軌跡に焦点をあてようというものだ。そして、彼がプロデュースしたあの幻の名作『ちょっとマイウェイ』全25話を10月14日から数回に分けて連続上映する。入場料は無料。ウチならではの、俺ならではの企画だ。