勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟の幕末三舟は幕臣として最後の仕事ー江戸城無血開城をはたして徳川家存続を守りました。1868年慶応4年のことですが、この時、海舟は46歳、鉄舟は32歳、泥舟は33歳です。幕末の激動の時期を幕臣として徳川家存続のために走り回った三舟ですが、実は、海舟は77歳までの31年間、鉄舟は52歳までの20年間、泥舟は68歳までの35年間、それぞれ明治を生きました。その生き方は三人三様で、海舟は日本の将来を読み取り独創的な才覚で明治政府に提言し、鉄舟は変わらぬ忠誠心を明治天皇に従事し、泥舟は旧主君の謹慎に従い隠遁生活を送りました。世間では幕臣としての三舟が注目されますけど、明治の三舟の生き方は、その生涯を完成させるという意味で、内村鑑三の言葉を借りれば、人生の目的は品性を完成するにあり、勇ましい高尚なる生涯、であったと断言できるでしょう。
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