栃木県の渡良瀬の野焼きが今年も中止になったそうです。昨年、原発事故の影響で渡良瀬でも放射性セシウムが検出され野焼きをすると焼却灰が周囲に飛散するとのことで中止されたが、今年も安全性が確認できないため中止になるそうです。この渡良瀬は明治期に足尾鉱山から出た鉱毒により大きな被害を受け、足尾鉱毒事件を国会で追及した田中正造が最後の闘いをした旧谷中村です。正に公害問題の発祥の地で、今また原発問題で翻弄されています。足尾鉱毒問題も原発問題も根っこの部分では正に同じです。国策により推進してきたものが人災により被害が拡大しています。その後始末に国や企業の構造的な問題が問題解決を難しくしています。
渡良瀬の地で最後まで闘った田中正造は、今の原発問題をどう思うでしょうか。