緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

日本緩和医療薬学会

2008年10月18日 | 医療

タイトレーションの話を書いたのですが、長くなったので
次の機会にアップしたいと思います。



ところで・・・・

明日から、日本緩和医療薬学会年会が始まります。

トワイクロス先生が来日され講演をされます。



シシリーソンダース先生が、近代ホスピスとして世界に初めて
セントクリストファーホスピスを設立されましたが、
同じころ、トワイクロス先生がモルヒネ等のデータ集積をされ
現在のがん疼痛治療法の基礎を作られました。

その先生の講演後のシンポジウムに私も参加します。
討論には、トワイクロス先生も参加されます。

私の内容は、
がん予防から治療過程における
NSAIDsとオピオイドの
一面について提示する予定なので
議論がかみ合わなくならないか
ちょっと心配しています・・・・・

NSAIDsがp21の発現誘導するとか
血管新生抑制するとか
放射線治療にNSAIDsを併用したマウスの実験結果とか
オピオイドを使った患者さんが経口抗がん剤を受け入れてくれたこととか・・・

普通の緩和ケア医はこんなこと考えないでしょうが、
昔、腫瘍免疫やっていた関係で
ちょっとでも、がん治療の一助になることを探したり・・
こういうことを考えるのが好きなんです。

ちょっとしたオタクかも・・




皆様にお目にかかれることがあれば、
どうぞ、お声をかけてくださいね。

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12 コメント

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楽しみにしております〓 (まる)
2008-10-18 07:45:21
先生のお話をお聞きするのは確か3月の大阪の中之島公会堂以来です。
早朝の新幹線で横浜に向かっています。
一つでも多く新しいことを得て帰りたいですo(^^)o
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ありがとうございました (toyuko)
2008-10-18 18:32:49
先生のシンポジウムの講演、聞かせていただきました。
オピオイドで痛みが取れ、前向きに残された日々を大切に過ごされたこと感動です。オピオイドのおかげと言うのもあるけど、先生の温かい言葉で患者さんが生きる力を見つけられたのではないでしょうかと言う座長の先生のご意見に賛成です。
とりあえず帰り道です。明日もがんばります。今日の会場の熱気に、私もがんばろって後押しされました。

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お疲れ様でした! (shino)
2008-10-18 21:33:22
日本医療薬学会、先生のご講演聴いてきました。
いつもながら、多岐にわたるお話ありがとうございました。
先生の症例提示は、いつも患者さんの人柄や先生の思いがこもっていて
暖かく(表現がおかしいかもしれませんが)、聴いている私の心が打たれます。

NSAIDsの話は、先日私の勤める薬剤部でもトピックに上がったので、とても参考になりました。

消化器内科のDrで1名だけ、必ずセレコックスを処方される先生がいらっしゃって、疼痛のまったくない患者さんに処方されていました。
Drから患者さんへの説明はなく(ただしDrは抗腫瘍効果をねらって処方しているとのことでした)、薬剤師として患者にどのように説明するべきか、ということで問題になりました。

結局、担当の薬剤師はエビデンスの問題、胃腸障害・腎障害・心血管系のリスク等をDrと話し合い、処方されるときは、必ず患者への説明、カルテの記載をしていただけるようになったということです。
抗腫瘍効果を期待してのNSAIDs投与に関しては結局疑問が残ったままでしたので、今日の先生のご講演を聴いて、自分なりの答えをみつけた気がしました。
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参加してきました! (hiro)
2008-10-18 22:08:39
10/18先生の講演聴くことができました!
昨日やっと送られてきたプログラム要旨をみて先生の名前をみつけて嬉しくて嬉しくて!!
今日の講演の症例を聞きながら、涙が出てきました。
ドパミンに絡む作用もNSAIDsの講義ももちろん興味深く聞きましたが症例の具体的な話は有賀先生ならではの感性が素敵でした・・・ありがとうございました。
私も微力ながら患者さんにの支えになれるよう薬局で頑張ります!一日中盛りだくさんで人も多くて先生に御挨拶できませんでした。次のチャンスがありましたら是非とも御挨拶させてください
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私たちも (りとまま)
2008-10-18 23:00:53
シンポジウム3になんとか入場し、先生のセッションを聴くことが出来ました。
いつもながら分かりやすく、そして出会って同じ時間を過ごしてきた多くの患者を思うお気持ちに溢れる語り口…

私だけでなく会場にいたみなさんも、きっとドパミンがたくさん出たに違いありません。
感激です。

明日もひとつでも多くを吸収し、そしてあさってからは患者さんの為に、自分に出来る何かに向かっていこうと思います。
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見るたびに (krug)
2008-10-19 21:52:09
有賀先生。見るたびにお若くなっていくような気がするのですが気のせいでしょうか?

トワイクロス先生の講演を生で初めて聞きましたが、ものすごい情熱で感動しました。負けず劣らず、有賀先生の講演も、いつもとはちょっと違った切り口で、とてもよかったです

学会って、疲れますがモチベーションを上げますよね。明日からの糧にします
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コメントありがとうございます (aruga)
2008-10-19 22:56:14
まるさん
ご無沙汰しております。遠路お疲れ様でした。天気がよくてよかったですね。緩和医療学会の静岡では、新幹線が止まったことを思い出しました・・
明日は、月曜日。息つく暇がなかなかないですが、心は充電されているような学会でしたね!

toyukoさん
すごい熱気でしたね。土曜日の14時頃で2300人の参加でした。学会員が2100人なのに、全員参加以上の参加です。そのような場に参加させて頂いたこと、本当に光栄でした。話を聞いてくださり、早速、ここにコメントくださり、ありがとうございました。私の言葉に力があるよと皆さんに言って頂けて、本当に幸せです。

shinoさん
NSAIDsの話、現場のことと結びついてよかったです。免疫やミクロな話は、わかり辛いところがあるので、何度もスライドを作り直しエネルギーが要りましたが、その甲斐がありました。具体的な周辺事例をお書きくださり、改めてこれでよかったんだと実感することができました。感謝です。話し合われながら、色々な道筋を作る作業さ皆さんでなさっていることを知り、素敵な病院だなあと感心いたしました。

hiroさん
ブログ始められたのですね。お邪魔いたしました。前に一歩踏み出された様子が読み取れて、仲間が増えてうれしいです。
症例は、時間がとれず簡単にしか紹介できなかったと私は感じていたのですが、終わった後で、何人もの方が泣いていらしたと聞いて、驚きました。きっと、患者さんが語らせてくれたのでしょうね。

りとままさん
終わった後で、自分自身に気がついたのですが、偶然にも患者さんがよく着ていらした黄色のジャケットを選んでいました。ドパミンが出るほど心地よさを覚えてくださったとしたら、トワイクロス先生とプログラムを組まれた年会の方々のおかげですね。同じ時と空間を共にできたことに心から感謝です。

krugさん
トワイクロス先生に、孫ほど年齢が違いますねと言われたのですが、1941年生まれと略歴紹介で知り、ちょっとショックを受けました。親より若い先生でした・・ 本当に素晴らしかった・・ 今のスタンスが間違っていないと言っていただいたような気がしました。同じ舞台に立たせて頂けて、感謝です。

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ありがとうございました。 (きょん)
2008-10-20 21:05:00
日本緩和医療薬学会において、先生のお話を聴くことができうれしかったです。先生の症例検討は毎回分かりやすく、とても勉強になります。そして今回は、とても感動しましたまだ大学院生ですが、いつか私もそのような経験ができるように、研鑽を積んでいきたいと思います。
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きょんさん (aruga)
2008-10-20 22:07:57
学会でお疲れが残っていらっしゃるでしょうに、お立ち寄りくださり、本当にありがとうございます。大学院生でいらっしゃるのですね。お褒め頂き、照れてしまいます。講演の度に、文献を読み、過去と対話していると、一生勉強だなあとつくづく感じています。
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お疲れさまです。 (ゆきんこ)
2008-10-20 22:44:48
私も学会参加しました。今年はより内容が濃く、充実して帰ってきました。ほんと充実です。そして同じ薬剤師が積極的に朝早くからシンポジウムを聞きに来ている姿勢にかなり刺激を受けてきました。学会は頭も心も刺激をうけるいい機会です。少しでも役にたてる薬剤師めざし頑張ります!!
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