緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

奈良発:搬送中の流産

2007年08月29日 | 医療

今年の夏休みは、子供達が忙しいため
どこにも行かず、主婦・・母・・

といいつつ、午後、病院でやり残しの仕事も。
まあ、次男のバスケの試合が
病院に近い会場だったからという訳で・・

お風呂に小さなTVがついていて
結構この時がTV情報タイムなのですが
21時のNHKのニュースで
産科関連の悲しいニュースが。
それも、また、奈良県なのです。

<救急車事故>搬送中の妊婦流産
奈良で、妊娠20週の女性が午前3時前に買い物先から下腹部痛を訴えて、救急車要請。約1キロ先の奈良県立医大の産科が手術中のため、受け入れ不可ということで、受け入れ先が大阪、高槻市に決まったのが、10件目。41キロの道のりを搬送する途中、接触事故。やっと病院にたどり着いたときは、破水後だったよう。ただ、20週で、かかりつけ医がいなかったとネットニュースには書かれているのですが。

昨年の奈良の大淀病院のこともあり
色々な問題を感じます。

ただ
研修医や学生さんと話をすると、
現状を知っているからこそ
産婦人科を積極的に考えたい
という方も多く
気概を感じ、頼もしいなあと思います。
この点には明るさを感じるのですが・・


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 占いの行方 | トップ | ビリーを始めたその後・・ウ... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
救急医療 (たぬくまぞうさん)
2007-08-30 18:47:57
こんばんは
この問題はかなり奥が深い
色々な問題の結果が重なって
今の様な事になっている
一番悪いのはその場限りの対策で
お茶を濁した政府だが
前々からのお医者さんの提言を
無視して来た一般人(報道陣)の
責任も大きい
事此処に到っては
修復するのはかなり困難だし
今の政府(自民党)には
手に負えないと思う
根本解決には健康保険を含めた
医療費全般の問題が
潜んでいるのだから

一般人からすればなな先生の様な
献身的産科医が沢山増える事を
望んで止みません
(娘も来年3月出産だそうです
 幸い近くに産科医院は沢山有るそうです)

返信する
今回・・ (aruga)
2007-08-30 19:31:51
問題が複雑なのは、妊娠20週にして、産科に受診していなかったこともあるようです。20週というと6ヶ月に入り始めたころ。一度も診察を受けていなかったのは何故なのかしら・・自分の体を大切にできる環境になかったのかしら・・
とはいえども、ご指摘のように、やっぱりシステムの問題は大きいです。娘さん、お幸せです。ご無事にご出産されますように。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

医療」カテゴリの最新記事