緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

下血したら輸血をしますか?

2009年06月27日 | 医療
初めてアメリカで緩和ケアの勉強を始めた時のこと。アメリカは、在宅緩和ケアが9割以上の時代でした。大腸癌の患者の訪問を終えてその日ついていたベティに尋ねました。この患者が下血したら、輸血をする?食べられなくなったら、IVHをする?ベティは、あら、まあ・・という表情をしながら「しなわよ。じゃあ、下血したときどうするか話しましょうか。 赤いブランケットを準備しておくのよ。 血液の赤い色は恐怖につながるで . . . 本文を読む
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