緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

死を目の前にして “あなたを食事に招きたい”(1)

2009年04月15日 | 医療
患者さんは現実からは、とてもそうとは思えないような質問をされたときどう、答えるか・・ Aさんは、扁桃腺がんでした。気管切開、胃ろうからの栄養で小康状態でしたがコミュニケーションは筆談でした。首は腫れ、不安を訴えられるAさんと日本で緩和ケアの研修を始めたばかりの私は車椅子を押しながら、池の周りを散策したものでした。次第次第に病状が悪化し、日単位に変化し始めました。大変、厳しい状態となり、スタッフ間で . . . 本文を読む
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