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江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

月刊少年ライバル創刊。

2008年04月04日 20時46分17秒 | 漫画レビュー
 絶望した!深夜に放送していた『宇宙戦艦ヤマト』の後番組が『ヤマト2』じゃない事に絶望したっ!
 ……ども、傷心の江戸です。いや、実際の所『ヤマト』だけの問題じゃないのですよね。今期の番組改編で観られるようになるアニメの新番組が、今のところ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』だけなのですが……orz。
 ううっ……、なんでこちらではテレビ東京系列が放映されへんの……? しかも隣町では微妙に受信できるらしく、ギリギリで観られないというのが更に悔しい。まさにアニメの地方格差の極み……つдT)。



 さて、今日は本日創刊・発売となりました『月刊少年ライバル』を買ってきたので、それについてちょっと語ってみましょうか。

     
 ハイ、昨年休刊した『コミックボンボン』の後継として、若干対象読者の年齢を上げて創刊されたのがこの『ライバル』です。何を思ってこのような雑誌名にしたのかは定かではありませんが、比較的創刊時期が近い『ジャンプSQ』をライバル視している可能性は高そうです。それは発売日を重ねてきた事でも推測できます。


 その『ライバル』創刊号のラインナップですが……、

     
 正直、発売前にこれを見て、期待できる要素をあまり感じなかったのですよねぇ。連載陣の多くは名前も知らないような新人が殆どのようですし、看板作品も真島ヒロの『モンスターハンター』だけではちょっと弱い。せめてあと2~3作品は有名タイトルか有名作家での連載が無いとかなりキツイ感じ。なので『ジャンプSQ』の創刊時と比べてみると、圧倒的に読者への求心力が足りていないように感じます。

 う~ん、『ボンボン』で連載していた『ネギま!?neo』をこちらに移籍させていれば、まだ印象は違ったのでしょうけどねぇ。それが出来なかったのは、この雑誌としてはかなり大きな失策だったと思えます(結果的にneoは『マガスペ』移籍で良かったとは思うけど)。
 まあ、ラインナップを見る限り、編集部としても連載は全て新作で行きたかったのかもしれませんが、しかし既存の人気作品である『はじめの一歩』の外伝を掲載している時点で、そのこだわりは意味を成してないしなぁ……。ならば、もっと積極的に有名作品とのコラボ企画を投入した方がいいのに……と思ってはおりました。


 で、実際に読んでみると、不安に感じていた部分がほぼ全て的中していた感じ。個人的に一番面白かったのが、読み切りである『はじめの一歩』の外伝だというのも、厳しい現状を如実に表している思います。これはつまるところ、連載だけでは満足しない読者が確実に存在するという事ですから。やはり、連載陣の弱さが気になりますなぁ……。
 いや、連載陣も全く面白く無い訳ではないのですけどね。ただ、多くは「並」程度の印象で、これらを目的にこの雑誌を買い続けるかというと、正直微妙。


 それでも、単行本が出たら買うかも知れないな……と思った作品は一応ありました。

 一つは原作・土屋計、漫画ののやまさきによる『エンマ』。

     
 冥界に死者が溢れる事を防ぐ為に、閻魔王の命を受けたエンマが、死者を大量に生み出す戦を止めに来るという内容。
 で、エンマは人間の感情を理解出来ないので、それぞれの事情に左右される事無く元凶となる人間を冷徹に始末しちゃう訳です。その結果、喜ぶ人間もいるし、悲しむ人間もいる。その物事の善し悪しでは割り切れない内容が個人的にはかなり好き。
 また、舞台は一つの時代や国だけに絞られる事も無いようで、現在過去未来、日本や外国、もしかしたら異世界でも物語は展開されるかもしれません。これは手塚治虫の『火の鳥』とまではいかないまでも、壮大な物語の展開が期待できそうです。今のところ、これが個人的には一番の注目作ですな。

 そして、もう一つ。原作・斐文士吾朗、漫画・天道グミによる『アンカサンドラ』。

     
 人の死の未来が予言出来てしまう主人公達が、その運命を変えようとする話。で、自分の死も予言しているから、他人の死の運命を全部覆していれば自分の運命も変わるかもしれない……というのが、まさに「情けは人のためならず」という感じで、ちょっと面白いと思った。
 ただ、1話目としては非常に面白かったのですが、これが2話目以降も維持できるのかがちょっと心配ではあります。上記の『エンマ』はあまりそのような不安を感じさせないので、どうしてもこちらの方が期待値は若干下がってしまいますね。まあ、次号でどうなっているのか、確認してみましょうか。

 それから、現時点で単行本を買うつもりはありませんが、ラブコメ物の『きつねのよめいり』と、空手漫画の『クロオビ!隼太』は、そこそこ面白かったので、今後に期待。順当に成長すれば、看板作品とはいかないまでも中堅作品になれる可能性を感じました。


 あと、個人的に一番気になっていた氷川へきるの読み切りですが、相変わらずいつも通りの内容ですし、しかも読み切りなので今後この雑誌にとっては毒にも薬にもならなさそう(笑)。


 まあ、『ぱにぽに』ネタが入っているのは期待通りでしたので、個人的には満足ですが。

 それと、水兵ききの連載は、現状ではエロ描写がいつもよりかなり抑えめなので、どこまで本気を出せるかが今後の鍵を握っていると思う(笑)。もしも編集部が抑えているのだとしたら、それはちょっと考え直すべきだな。今のままじゃ『To LOVEる』にも勝てないぜ?


 ……と、創刊号の印象はこんな感じですが、正直『エンマ』と『アンカサンドラ』だけを目当てにして買い続けるのは厳しいかなぁ……という気がしますね。このままだと、早い段階で重大な局面を迎える事も有り得るかもしれません。少なくとも、今後数ヶ月は迷走しそうだなぁ……。テコ入れするのなら、早い方がいいかも。



 じゃ、今日はここまで。
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