江戸前ネギ巻き寿司

オタク一匹の日常を綴る。
※各種作品のネタバレを含みます。
※最近は多肉植物・サボテンの観察日記的な要素も。

トラペジウム観てきたー。

2024年05月22日 22時14分24秒 | アニメ・実写レビュー
 ども、江戸です。今日は家族の瞼が腫れたというので、町外の眼科へ行くことに。昨日も出掛けていた所為で、5時間も眠れてなかったからしんどかった。
 それでも診察待ちの時間を利用して、映画を観てきました。車の運転だと眠くなるのに、映画だと意外にも眠くならないのだな……。
 で、今回選択したのはアイドルを題材にしたアニメ映画『トラペジウム』。興行成績は芳しくないようですが、実際私も劇場をほぼ貸し切りで観ることができましたからねぇ……。2週間近く経過していて、更に平日の午前中だとは言え、それでも過去に経験したことが無いほど人がいなかった……。

 でも、だからこそ逆に観たくなったというか。そしていざ観てみると、個人的には観て損になるほど駄目では無いし、むしろ色々と語りたいことがある作品だと感じました。つまりそこそこ楽しめたと言ってもいいでしょう。
 それではネタバレ有りで語りたいと思うので、ネタバレが嫌な人は画像よりも下は読まないように。

 まず、来場者特典。

     
 オリジナルL判プリントとステッカー。これは第2弾のやつかな。25日からは第3弾のフィルムコマ風しおりになるらしい。

 で、物語についてですが、自力でアイドルにはなれなかった主人公が、仲間を集めてデビューを目指すという話です。
 ただし主人公は、仲間に対して自分の目的を一切説明しません。デビューの為に近づいて、友達のフリをしながら……というか、一応本当に友達だとは思っていたのでしょうが、それでも自分の目的の為にアイドル活動へと誘導していくという、身勝手な面も見え隠れしている……という。
 まあ、主人公の性格は悪いですよね。ここで視聴者の好き嫌いはハッキリと分かれてしまい、作品への評価にも直結してしまうような気がします(いや、他に魅力的なキャラもいますけどね。お蝶夫人とか)。

 それでも主人公が仲間達の前では本音は殆ど見せないので、中盤までは平和だったし、そこまでは普通の日常系アニメとしても楽しかったといえます。更に主人公が隠していた爆弾がいつ露見するのか……というスリルもありましたしねぇ。
 そしていざデビューしてしまうと、本気でアイドルをやりたい者と、そうではない者との温度差が生じていき、全ては崩壊してしまうという、1つのアイドルグループの誕生から解散を描いています。。

 だけど最終的には、派手な展開も無く和解するのですけどね。視聴者の中には、「なんで主人公は許されているの?」と思う人もいるかもしれませんが、これは作品を通して主人公の内面を観てきたからこそで、作中の登場人物には主人公の身勝手さを完全に理解できていた人はいなかったので、和解する余地があったのでしょうなぁ……。
 それになんだかんだで自分が悪いと思ったら謝れる程度には良識もあったので、おそらく周囲からは「アイドル活動に対して真剣なあまり、足を引っ張る者にちょっと暴言が出てしまうところがある」程度にしか認識していなかったのかも。まあ、主人公の計画とかまで知られていたら、どうなっていたのか分かりませんが……。

 ともかく、主人公の性格は悪いとは思うけど、目的の為には手段を選ばないというところは、ある意味小気味よい。それにああいう性格でなければ、芸能界では生き残れないのだろうなぁ……ということも察することができてしまいます。

 そんな感じで主人公への好き嫌いが分かれるタイプの話ですが、制作がCloverWorksという高クオリティの作画を生み出すスタジオなので、「作画だけを楽しむ」と割り切って観ても損は無い作品だとは思うのですけどね。
 ただし、原画のクセがかなり露骨に出るタイプの作品なので、人物の作画がキャラクターデザインとはかけ離れて、時折『ぼっち・ざ・ろっく!』っぽくなることもあります(笑)。そういう作画のブレがネタとして楽しめる人はともかく、それが許容できない人には向かないかも。

 なお、モブに『アイカツ!』の主役級声優が参加しているのには、ちょっと笑ってしまった。インパクトはあったけど、あんな短い出番(しかもどちらかと言えば悪役)で本当に良かったのか……。

 そんな訳で、個人的にはこれだけ語れる時点で、それなりに楽しめたとは思うんですけどね。たぶん合わない人には合わないけど、合う人には凄く合う。そんな映画ではないかと。



 じゃ、今日はここまで。
コメント
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