ども、ぶっちゃけ寒い江戸です。ここ数日曇りの天気が続いたからなのか、急激に気温が下がったな……。まあ、暑いよりはいいんだけどね。しかし、9月くらいからとんでもない暑さになった去年の例もあるから、油断は出来ない……。今年は普通の夏だといいなぁ……。
さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、最近の戦利品について語ってみましょうか。
●4LOST CAUSE 不発作品集(奥瀬サキ)
奥瀬サキの作品集ですね。短編2編と短期集中連載2編が収録されています。これらを収録順に紹介してみたいと思います。
まずは『MARYLIN REACTION』ですが、収録されている作品の中では一番ページ数が少ないですね。霊媒能力のある主人公が、少女を拾う話かと思いきや、少女の霊が取り憑いている猫を拾う話。飼い猫の事が気がかりで成仏できなかったようですな。
次に『J-HUNTER』。これは猟奇殺人事件の犯人を追う特殊機関の話ですね。これは現在の『ヤングアニマル』の前身である『アニマルハウス』で連載されていたっぽいけれど、この本を読むまですっかり存在を忘れていたわ……。とにかく、相変わらず説明不足な所があったりしますが、この作者の漫画に一番勢いがあった頃の作風なので、ファンとしては読めて本当に良かったと思う。ところで、一部の写植が曲がって貼られていたのだけど、商業では珍しいミスだなぁ(誤字脱字ならまだしも)。
そして、『掃天娘娘考』。これは下ネタ有りのナンセンスギャグって感じですが、これも何処かで読んだ事があるような……。いずれにしても、ぶっちゃけ意味は分からん(笑)。
最後に『COLLECTOER』。未来の世界を舞台に、女子高生が下着収拾癖のあるロボットと戦う話。絵柄は完全にデビュー直後の物で、話のノリも初期の『低俗霊狩り』のギャグシーンと同じ印象。これだけでもファンとしては懐かしくてたまらないものがあるのだけど、その上未発表作だったというのだから貴重な一品ですなぁ。これって、今で言う「萌え系」のコミカルアクション物に相当するジャンルだと思うのだけれど、「こっちの方面で活動していたら、現在の作者が存在していなかったのかもしれない」と思うとなにやら不思議な気分だ。
……と、こんな感じ。『MARYLIN REACTION』意外は最近の作風になる前の作品なので、昔の作風の方が好きだという人にはオススメの一冊だと思います。特に『J-HUNTER』なんかは続編を描いて欲しかった……。
そして、奥瀬サキ関連でもう一品。
●支配者の黄昏
最近まで存在を知らなかったのだけど、1998年に作られたOVAですね。まあ、知名度が低いのもよく分かる出来ではありましたが。出演している声優は関俊彦・篠原恵美・神谷明・高乃麗・石丸博也・塩沢兼人・加藤精三……等々と豪華ですし、監督もあの新房昭之なんだけど、内容は一言で言うと「凡作」以外の何物でもない感じ。
まあ、1話完結のOVAなので尺に限りもあるし、設定を変更するのは仕方が無い。原作の設定では現在から十数年後でもおかしくないって印象でしたが、このアニメでは自動車が空を飛ぶくらい未来になっていたのもまだ許せる範囲。しかし、原作後半の展開をごっそり変更されてしまい、津那美が神、鬼が悪魔に類する存在に改変されてしまっているのがなぁ……。スケールこそ「神話の時代から続く光と闇の戦い」と言う感じて大きくなっているけれど、古くから使い古された陳腐な物の域を出ていないので非常に残念。
あと、戦闘の描写も原作の方が良いですしねぇ。津那美の能力って炎を操る物なんだけど、明らかにその範囲を超えて全能の超能力みたいになっているのでコレジャナイ感が凄い。つか、澄枯と工藤の戦闘シーンもバッサリとカットされていて、登場した意味があまり無いし……。とにかく、「これ、原作が『支配者の黄昏』である必要無いよね?」状態な出来でした。
そんな訳で、「完成度は気にしないから、どんな物なのか興味本位で観てみたい」という人以外にはあまりオススメできない作品ですね。もしかしたら、原作を知らなければ楽しめる可能性もあるのかもしれませんが、少なくとも原作を知っていて納得する人は少数派じゃないかなぁ……。
じゃ、今日はここまで。
さて、今日も雑誌の感想ネタが無いので、最近の戦利品について語ってみましょうか。
●4LOST CAUSE 不発作品集(奥瀬サキ)
奥瀬サキの作品集ですね。短編2編と短期集中連載2編が収録されています。これらを収録順に紹介してみたいと思います。
まずは『MARYLIN REACTION』ですが、収録されている作品の中では一番ページ数が少ないですね。霊媒能力のある主人公が、少女を拾う話かと思いきや、少女の霊が取り憑いている猫を拾う話。飼い猫の事が気がかりで成仏できなかったようですな。
次に『J-HUNTER』。これは猟奇殺人事件の犯人を追う特殊機関の話ですね。これは現在の『ヤングアニマル』の前身である『アニマルハウス』で連載されていたっぽいけれど、この本を読むまですっかり存在を忘れていたわ……。とにかく、相変わらず説明不足な所があったりしますが、この作者の漫画に一番勢いがあった頃の作風なので、ファンとしては読めて本当に良かったと思う。ところで、一部の写植が曲がって貼られていたのだけど、商業では珍しいミスだなぁ(誤字脱字ならまだしも)。
そして、『掃天娘娘考』。これは下ネタ有りのナンセンスギャグって感じですが、これも何処かで読んだ事があるような……。いずれにしても、ぶっちゃけ意味は分からん(笑)。
最後に『COLLECTOER』。未来の世界を舞台に、女子高生が下着収拾癖のあるロボットと戦う話。絵柄は完全にデビュー直後の物で、話のノリも初期の『低俗霊狩り』のギャグシーンと同じ印象。これだけでもファンとしては懐かしくてたまらないものがあるのだけど、その上未発表作だったというのだから貴重な一品ですなぁ。これって、今で言う「萌え系」のコミカルアクション物に相当するジャンルだと思うのだけれど、「こっちの方面で活動していたら、現在の作者が存在していなかったのかもしれない」と思うとなにやら不思議な気分だ。
……と、こんな感じ。『MARYLIN REACTION』意外は最近の作風になる前の作品なので、昔の作風の方が好きだという人にはオススメの一冊だと思います。特に『J-HUNTER』なんかは続編を描いて欲しかった……。
そして、奥瀬サキ関連でもう一品。
●支配者の黄昏
最近まで存在を知らなかったのだけど、1998年に作られたOVAですね。まあ、知名度が低いのもよく分かる出来ではありましたが。出演している声優は関俊彦・篠原恵美・神谷明・高乃麗・石丸博也・塩沢兼人・加藤精三……等々と豪華ですし、監督もあの新房昭之なんだけど、内容は一言で言うと「凡作」以外の何物でもない感じ。
まあ、1話完結のOVAなので尺に限りもあるし、設定を変更するのは仕方が無い。原作の設定では現在から十数年後でもおかしくないって印象でしたが、このアニメでは自動車が空を飛ぶくらい未来になっていたのもまだ許せる範囲。しかし、原作後半の展開をごっそり変更されてしまい、津那美が神、鬼が悪魔に類する存在に改変されてしまっているのがなぁ……。スケールこそ「神話の時代から続く光と闇の戦い」と言う感じて大きくなっているけれど、古くから使い古された陳腐な物の域を出ていないので非常に残念。
あと、戦闘の描写も原作の方が良いですしねぇ。津那美の能力って炎を操る物なんだけど、明らかにその範囲を超えて全能の超能力みたいになっているのでコレジャナイ感が凄い。つか、澄枯と工藤の戦闘シーンもバッサリとカットされていて、登場した意味があまり無いし……。とにかく、「これ、原作が『支配者の黄昏』である必要無いよね?」状態な出来でした。
そんな訳で、「完成度は気にしないから、どんな物なのか興味本位で観てみたい」という人以外にはあまりオススメできない作品ですね。もしかしたら、原作を知らなければ楽しめる可能性もあるのかもしれませんが、少なくとも原作を知っていて納得する人は少数派じゃないかなぁ……。
じゃ、今日はここまで。