サッカーW杯で、日本が強豪スペインを破って首位で決勝トーナメント進出決定に沸いて沸いて沸きまくった数時間後。友人のSNS投稿で知った渡辺徹逝去のニュース。
まだ61歳だよ・・・。いくら病気と闘っていたからと言っても10月には舞台も務めていたし、テレビでも元気そうにいつもの笑顔で登場していたし・・・。まだまだ・・・まだまだ・・・というより、そんな・・・亡くなるなんて誰も予想していなかったよ・・・。
日本テレビ『太陽にほえろ!』が生んだアイドル俳優として、現場では共演者やスタッフから可愛がられ、晩年の”ボス”裕次郎からも、太ってきた徹をテレビで見て「あいつ、身体大丈夫なのか?」と心配されるほど、普段から気にかけられていたといいます。裕次郎さんが亡くなった1987年7月17日金曜日。その夜の「いきなりフライデーナイト」というバラエティー番組が始まった瞬間、司会の渡辺徹の涙顔がアップで映し出されたのを覚えています。
「駆け抜けるまで・・・」(1982年/エピックソニー)
帯に「ラガー刑事/太陽にほえろ!デビューアルバム」を謳われているほど、日本テレビはレコード会社ともタイアップして徹を力強く売り出し、そしてまたご本人もその期待に応えるように「太陽!」をはじめ映画やドラマ、歌にコマーシャル、そして自身が所属する文学座の舞台で活躍しました。
1983年6月29日。中学校から息を切らして帰宅した弟が「学校の近くにラガーが来ているよ!」
すぐさまカメラを持って母校の近くに行くと・・・いました!主演映画『夜明けのランナー』のロケでした。
「太陽にほえろ!/ラガー刑事のテーマ」(1981年/ポリドール)
疾走感あふれるメロディーと共にドラマの中でもよく走り、駆け抜けてインパクトを与えていました。自身の明るい性格と笑顔はドラマの雰囲気をも変えてしまい、長寿番組となる原動力にもなりました。
愛すべきラガー刑事よ、永遠に・・・。