近所の”昭和のラーメン屋”に行きました。ふつーのふつーの昔ながらの、いわゆる町中華。もう40年以上はやってる店かな。
ふつーのふつーのワンタン麵 ふつー過ぎてうめぇ~~~
炒飯を食べているおっちゃん。苦労が顔の皴に出ている。首にタオルを巻いて作業着にはシミや汚れの跡。仕事帰りの一杯はビール・・・かと思いきや、コーラをグラスにこぽこぽ注いで美味しそうに飲み干しては、レンゲでチャーハンをほおばってる。食べ終わって大きなゲップをひとつして「あ~食ったぁ~」。
テレビから流れるタレント同士の会話に必ず返事をしている。
「ほぉ、そりゃ大変だ」
「好きな物?俺は鰻だなぁ。食いてえなぁ」
「お?俺は釣りは苦手だな」
「そりゃアンタの言う通りだ。間違いねぇ」
ひとしきり”ひとり会話”をして、番組がコマーシャルになったタイミングで「ごちそうさん」と金をおかみさんに渡しながら席を立つ。隣のテーブルにいた客や私に「どうぞ、ごゆっくり」と右手を振りながら出て行った
食べ終わった時の表情、ひとり会話をしている時の表情、そして出ていくときの後ろ姿・・・決してカッコよくはないけど、温かささえ感じたおっちゃんの立ち振る舞い。こちらもホクホク