先日のブログで、私が所有している“太陽にほえろ！2 & 俺たちの勲章 8トラック”（発売元 東宝レコード）をアップしたところ、閲覧者からちょこちょこっと反響がありました（感謝！）。
そこで提起されたのが、「太陽にほえろ！2」の「2」の表記理由。「1」もあるのでは？と言う事でした。
東宝レコードからは、「太陽！」と「俺勲」をカップリングしたサントラＬＰが発売されています。不思議なのは収録内容もジャケットも同一なのについている帯に赤と紫の2種類があり、尚且つ紫には「太陽にほえろ！２」と記されています。間違いなく初版と再版の違いなのですが（後述）。
８トラックはこの2と記された同名LPをベースに商品化したのでは？と思いがちですが、使用されているスチールもLPとは異なり、収録曲もLPに比べ俺勲の楽曲が6曲も多く、逆に太陽！は5曲も少ないところを見ると、俺勲を売りにしたのかもしれません。
そこで浮上してくるのは、8トラックには太陽！をフィーチャーした1がやはりあるのでは？という事です。2の8トラックの製造番号はTAP-1001。TAP-1000が存在すれば、それが太陽！1の8トラックかもしれず、太陽！の楽曲がオンパレードされた逸品かもしれませんね
さてさて、ついでと言っては何ですが・・・
その「太陽！&俺勲」のLPについて、私が所有している東宝レコード版太陽！関連LPをもとに「果たして1はあるのか？」とちょいと私なりの推測をしてみます（以下、製造番号順に羅列）。
「テレビ・映画 最新ビッグ・ヒット曲集」AX-8015
（帯には 「太陽にほえろ！／ドラゴン怒りの鉄拳」の表記）
「太陽にほえろ！」（メインテーマ・追跡のテーマ・青春のテーマ・愛のテーマ」とブルース・リー映画（怒りの鉄拳・危機一発・燃えよドラゴン）をフィーチャー。
他には「われら青春」（帰らざる日のために・ふれあい）「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」「栄光のル・マン」「さよならモロッコ」「荒野のドラゴン」。
われ青から2曲収録されていることから、ドラマの人気度が伺えます。
「太陽にほえろ！／俺たちの勲章 テレビ主題曲集」AX-8024
赤帯と紫帯あり。紫帯には「2」の表記。製造番号は同一。初版は1975年5月発売。どちらが初版でどちらが再版なのでしょうか？
残念だなと思うのは、発売時期はテキサスが登場してからすでに半年以上経っているわけですから、ジャケ写の刑事たちもその頃のスチールを使ってほしかったですね。
「太陽にほえろ！総集篇」AX-8033
帯にはテレビ主題曲集とも表記。
太陽！ファンにはおなじみの東宝レコードのサントラ盤。1975年11月発売。
「最新テレビ主題曲集 太陽にほえろ！3／俺たちの旅」AX-8034
「太陽にほえろ！」（メインテーマ・冒険のテーマ）「俺たちの旅」（俺たちの旅・ただお前がいい）。
他には「俺たちの勲章」（メインテーマ・挑戦のテーマ）「悪魔のようなあいつ」（男たちの夢・時の過ぎゆくままに）「はぐれ刑事」「燃える捜査網」「非常のライセンス」「ザ・ゴリラ7」「Gメン75」「寺内貫太郎一家」「ひまわりの詩」。
太陽！と俺旅をフィーチャーしているとはいえ、俺勲と悪魔からからも2曲ずつ収録。悪魔のオリジナルBGMは井上堯之バンドが担当。太陽！と同一ゆえ、さらには主演の沢田研二の人気ぶりから2曲収録になったのでしょうか。
「最新テレビ主題曲集 火曜日のあいつ／ビューティフル・サンデー」AX-8041
「火曜日のあいつ」（ブルファイト・燃えてるあいつ）「おはよう720」（ビューティフルサンデー）をタイトル。
他には「太陽にほえろ！」（追跡のテーマ・愛のテーマ）「新宿警察」「Gメン75」「大都会」「俺たちの勲章」「われは海の子」「泣かせるあいつ」「二丁目の未亡人はやせダンプといわれるすごい子連れママ」「あがり一丁」「必殺仕業人」「江戸の旋風II」
「最新テレビ主題曲集 華麗なる刑事／大都会PART２」AX-8073
「華麗なる刑事」（風のようなあいつ・センチメンタルシティー）と「大都会PARTⅡ」（メインテーマ・ミッドナイトパトロール）をフィーチャーしているものの、「太陽にほえろ！」（メインテーマ・追跡のテーマ・愛のテーマ）、「ジグザグブルース」（ジグザグブルース・ジグザグのテーマ）など複数収録したものもあります。
他には「特別機動捜査隊」「俺たちの勲章」「Gメン75」「特捜最前線」「非常のライセンス」「燃える捜査網」「新 夜明けの刑事」。
「演奏 ◾︎ニューTVサウンド・オーケストラ ◾︎レインボー・オーケストラ」の表記あり。ちなみに華麗、太陽！、俺勲はオリジナルサントラ。
○ ○ ○ ○ ○ ○
以上、基本的に複数曲収録されているものは曲名も記しましたが、1曲しか収録されていないものは番組名を並べました。
こうしてみると、やはり恐るべし「太陽にほえろ！」ですね〜
トップに挙げた「ビッグヒット集」の発売が1974年後期～1975年初期、ラストに挙げた「華麗なる刑事&大都会PARTⅡ」が1978年中期〜後期と思われますが、サントラレコード界も太陽！中心に動いていたのでしょうね。太陽！が収録されていれば売り上げも変わったという事でしょう。
さて、問題の 1 ですが。
私はトップに挙げた「ビッグヒット集（AX-8015）」が1だと思っていましたが、各レコードに太陽がこれだけ収録されているという事は、AX-8016から8023の間にいくつか発売されたであろう主題曲集に1と思われるものがあったのではないでしょうか。もちろん作品や商品のシリーズ化によくあるパターンとして、最初から1として作られたわけではなく、作った結果が好評だったので2や3……と続いたと思います。なので、1と明記されたレコードはなくても不思議ではありません。
その観点から言えば、「太陽！＆俺勲」の２が再販と推測されます。
一方で、初版から２とつけられたものの、単独リリースとしてもその価値はあると認められて再販では２を削除したと考えても不思議ではありません。それだけ太陽！と俺勲、しいては優作の人気はとてつもなく凄かったわけですから。
またタイトルの｛ビッグヒット主題曲集」「テレビ主題曲集」「最新テレビ主題曲集」の変遷も気になります。でも気にし出すと「太陽！２（テレビ主題曲集）」と「太陽！３（最新テレビ主題曲集）」の連続性も引っかかってきます（笑）
とにもかくにも8016から8023の製造番号を持つLP。見つけたーい
追記
「太陽！＆俺勲」ＬＰは両Ａ面を演出しており帯も裏表でバージョンが異なります。太陽！サイドと俺勲サイドではタイトルの並び方を見ても一目瞭然です。もちろんジャケ写は俺勲の松田優作です。元々は左側に相棒刑事役の中村雅俊が立っているのですが残念ながらトリミングされています。８トラックのスチールが本来の写真ですね。雅俊ファンはちょいとオカンムリだったでしょう
そこで提起されたのが、「太陽にほえろ！2」の「2」の表記理由。「1」もあるのでは？と言う事でした。
東宝レコードからは、「太陽！」と「俺勲」をカップリングしたサントラＬＰが発売されています。不思議なのは収録内容もジャケットも同一なのについている帯に赤と紫の2種類があり、尚且つ紫には「太陽にほえろ！２」と記されています。間違いなく初版と再版の違いなのですが（後述）。
８トラックはこの2と記された同名LPをベースに商品化したのでは？と思いがちですが、使用されているスチールもLPとは異なり、収録曲もLPに比べ俺勲の楽曲が6曲も多く、逆に太陽！は5曲も少ないところを見ると、俺勲を売りにしたのかもしれません。
そこで浮上してくるのは、8トラックには太陽！をフィーチャーした1がやはりあるのでは？という事です。2の8トラックの製造番号はTAP-1001。TAP-1000が存在すれば、それが太陽！1の8トラックかもしれず、太陽！の楽曲がオンパレードされた逸品かもしれませんね
さてさて、ついでと言っては何ですが・・・
その「太陽！&俺勲」のLPについて、私が所有している東宝レコード版太陽！関連LPをもとに「果たして1はあるのか？」とちょいと私なりの推測をしてみます（以下、製造番号順に羅列）。
「テレビ・映画 最新ビッグ・ヒット曲集」AX-8015
（帯には 「太陽にほえろ！／ドラゴン怒りの鉄拳」の表記）
「太陽にほえろ！」（メインテーマ・追跡のテーマ・青春のテーマ・愛のテーマ」とブルース・リー映画（怒りの鉄拳・危機一発・燃えよドラゴン）をフィーチャー。
他には「われら青春」（帰らざる日のために・ふれあい）「日本沈没」「ノストラダムスの大予言」「栄光のル・マン」「さよならモロッコ」「荒野のドラゴン」。
われ青から2曲収録されていることから、ドラマの人気度が伺えます。
「太陽にほえろ！／俺たちの勲章 テレビ主題曲集」AX-8024
赤帯と紫帯あり。紫帯には「2」の表記。製造番号は同一。初版は1975年5月発売。どちらが初版でどちらが再版なのでしょうか？
残念だなと思うのは、発売時期はテキサスが登場してからすでに半年以上経っているわけですから、ジャケ写の刑事たちもその頃のスチールを使ってほしかったですね。
「太陽にほえろ！総集篇」AX-8033
帯にはテレビ主題曲集とも表記。
太陽！ファンにはおなじみの東宝レコードのサントラ盤。1975年11月発売。
「最新テレビ主題曲集 太陽にほえろ！3／俺たちの旅」AX-8034
「太陽にほえろ！」（メインテーマ・冒険のテーマ）「俺たちの旅」（俺たちの旅・ただお前がいい）。
他には「俺たちの勲章」（メインテーマ・挑戦のテーマ）「悪魔のようなあいつ」（男たちの夢・時の過ぎゆくままに）「はぐれ刑事」「燃える捜査網」「非常のライセンス」「ザ・ゴリラ7」「Gメン75」「寺内貫太郎一家」「ひまわりの詩」。
太陽！と俺旅をフィーチャーしているとはいえ、俺勲と悪魔からからも2曲ずつ収録。悪魔のオリジナルBGMは井上堯之バンドが担当。太陽！と同一ゆえ、さらには主演の沢田研二の人気ぶりから2曲収録になったのでしょうか。
「最新テレビ主題曲集 火曜日のあいつ／ビューティフル・サンデー」AX-8041
「火曜日のあいつ」（ブルファイト・燃えてるあいつ）「おはよう720」（ビューティフルサンデー）をタイトル。
他には「太陽にほえろ！」（追跡のテーマ・愛のテーマ）「新宿警察」「Gメン75」「大都会」「俺たちの勲章」「われは海の子」「泣かせるあいつ」「二丁目の未亡人はやせダンプといわれるすごい子連れママ」「あがり一丁」「必殺仕業人」「江戸の旋風II」
「最新テレビ主題曲集 華麗なる刑事／大都会PART２」AX-8073
「華麗なる刑事」（風のようなあいつ・センチメンタルシティー）と「大都会PARTⅡ」（メインテーマ・ミッドナイトパトロール）をフィーチャーしているものの、「太陽にほえろ！」（メインテーマ・追跡のテーマ・愛のテーマ）、「ジグザグブルース」（ジグザグブルース・ジグザグのテーマ）など複数収録したものもあります。
他には「特別機動捜査隊」「俺たちの勲章」「Gメン75」「特捜最前線」「非常のライセンス」「燃える捜査網」「新 夜明けの刑事」。
「演奏 ◾︎ニューTVサウンド・オーケストラ ◾︎レインボー・オーケストラ」の表記あり。ちなみに華麗、太陽！、俺勲はオリジナルサントラ。
○ ○ ○ ○ ○ ○
以上、基本的に複数曲収録されているものは曲名も記しましたが、1曲しか収録されていないものは番組名を並べました。
こうしてみると、やはり恐るべし「太陽にほえろ！」ですね〜
トップに挙げた「ビッグヒット集」の発売が1974年後期～1975年初期、ラストに挙げた「華麗なる刑事&大都会PARTⅡ」が1978年中期〜後期と思われますが、サントラレコード界も太陽！中心に動いていたのでしょうね。太陽！が収録されていれば売り上げも変わったという事でしょう。
さて、問題の 1 ですが。
私はトップに挙げた「ビッグヒット集（AX-8015）」が1だと思っていましたが、各レコードに太陽がこれだけ収録されているという事は、AX-8016から8023の間にいくつか発売されたであろう主題曲集に1と思われるものがあったのではないでしょうか。もちろん作品や商品のシリーズ化によくあるパターンとして、最初から1として作られたわけではなく、作った結果が好評だったので2や3……と続いたと思います。なので、1と明記されたレコードはなくても不思議ではありません。
その観点から言えば、「太陽！＆俺勲」の２が再販と推測されます。
一方で、初版から２とつけられたものの、単独リリースとしてもその価値はあると認められて再販では２を削除したと考えても不思議ではありません。それだけ太陽！と俺勲、しいては優作の人気はとてつもなく凄かったわけですから。
またタイトルの｛ビッグヒット主題曲集」「テレビ主題曲集」「最新テレビ主題曲集」の変遷も気になります。でも気にし出すと「太陽！２（テレビ主題曲集）」と「太陽！３（最新テレビ主題曲集）」の連続性も引っかかってきます（笑）
とにもかくにも8016から8023の製造番号を持つLP。見つけたーい
追記
「太陽！＆俺勲」ＬＰは両Ａ面を演出しており帯も裏表でバージョンが異なります。太陽！サイドと俺勲サイドではタイトルの並び方を見ても一目瞭然です。もちろんジャケ写は俺勲の松田優作です。元々は左側に相棒刑事役の中村雅俊が立っているのですが残念ながらトリミングされています。８トラックのスチールが本来の写真ですね。雅俊ファンはちょいとオカンムリだったでしょう
