助監督。

かつて、随分お世話になったドラマのK助監督が亡くなり、通夜に参列して来ました。

「僕がよく行く店にさ、加山の事を知っている助監督が来てるよ。」
友人から紹介を受けて何度か赴いた東京・中野にあったスナック“葡萄樹”。Kさんや友人を交えて何度か飲んだっけ。
かつて葡萄樹のママだった方とは、最近になってSNSでつながり、最初のやり取りが「加山さん、助監督だったKさんが亡くなったの知ってますか？」でした。「腎臓ガンだったんですよ。」

Kさんとは1993年のドラマ「課長島耕作」で知り合い、全4作全てで一緒に仕事をしました。また、テレ朝の大作「流転の王妃」でも然り。フジテレビ「彼女たちの時代」で監督デビュー作では「チョイ役で申し訳ないんだけど」とキャスティングしてくれました。嬉しかったな。

1度だけ2人で飲みました。わざわざ横浜まで来てくれて、終電逃して都内までタクシーで帰らせることになってしまって……。

遺影では、台本を持って演出をしていた。
斎場入口には、愛用のメガネや衣類と共に数冊の台本が置かれていました。 その中に「課長島耕作2」がありました。目頭が熱くなりました。
まだ若いのにな。寂しいよ。もう一度仕事をしたかった。
ゆっくりとお休み下さい。