10月15日付ブログで「荒野のドラゴン」のLPをさくっとアップした時に、「ムムッ?」と気になってしまったのがレコードの製造番号。
またか!と思われる方もいるでしょう。今年の2月に何度かアップした東宝レコードの製造番号調査。今回も同じ東宝傘下のTAMレコード、しかもブルース・リー関連を羅列してみたくなって(笑)。私自身も「あー、またか・・・」と思ったわけです。
私が所有しているブルース・リー関連のLPレコードで、TAMレーベルは以下の通り(数字の前につく製造記号はすべてYX)。
6095~6096 ブルース・リーの世界(2枚組)
6097~6098 ブルース・リー専科ダブルデラックス(2枚組)
7001 ドラゴン怒りの鉄拳(OST=オリジナルサウンドトラック)
7005 甦るブルース・リー
7010 ブルース・リー賛歌/風間健ナレーション入り
7011 ドラゴンへの道(OST)
7025 ブルース・リー ドラゴンサウンド大全集
7037 死亡遊戯(OST)
7045 ブルース・リー総集篇
7049 MY WAY OF KUNGFU
7303 ドラゴン危機一発(OST/アメリカ版?ジャケ裏に“2500円”表記)
7306 死亡遊戯(OST/アメリカ版?)
8017 ドラゴン危機一発(OST)
8018 荒野のドラゴン(OST/ブルース・リーではない)
まずここで気になったのは、「危機一発のサントラが、なんで8000番台なの?」。
サントラ盤というのは、当該映画作品が劇場公開される前後に発売されるというのが一般的な認識であると思います。ブルースファンならご存じでしょうが、ブルース作品の劇場公開順は「燃えよドラゴン(日本公開1973年12月)」「ドラゴン危機一発(1974年4月)」「ドラゴン怒りの鉄拳(1974年7月)」「ドラゴンへの道(1975年1月)」「死亡遊戯(1978年4月)」。
「燃えよ」はアメリカ・ワーナーブラザース作品なので、サントラ盤は同社系列のワーナーパイオニアから発売されているのでTAMからはリリースされず、ベスト盤などには“スタンリー・マックス・フィールド・オーケストラ”なる楽団によるカバー演奏がされています。 ちなみに「燃えよ」以外の上記4作品のサントラ所有権を持つTAMであるにも関わらず、ベスト盤などではしばし、これまたスタンリー楽団によるカバー曲が収録されていたりします(あー、ややこしい)。
さて、その「危機一発」。公開順に照らし合わせていくならば、7001の「怒りの鉄拳」より以前に製造・発売されててもいい訳ですね。むしろキリのいい7000でよかったのでは。なにゆえ4年後に公開された「死亡遊戯」よりも後の番号なのだろうか・・・わからぬ。
次に不思議なのはアメリカ版らしきレコードの存在。
ブルース・リーが世界の映画市場で大ヒットした際、間違いなくサントラ盤が各国で発売されたはずです(もしくは発売する計画はあったはず)。ところが、「危機一髪」の本当のホントのオリジナルサウンドというのは、まさにアジアチックであったり、荒い曲調であったり、なんなら暗ささえ漂い、サントラ市場では受けないだろうという風潮があったようです。
そこで日本で劇場公開された「危機一発」と「怒りの鉄拳」にはマイク・レメディオスが歌う主題歌を新たに付けたし、「危機一発」にはドイツの音楽家が作曲したサウンドが使用されています。これらのBGMを収録したのがTAMという訳です。
さらにこのTAM音源のLPがアメリカで発売された・・・らしいっす。ジャケットはそのまま日本のモノをコピーという荒業(汗)。タイトルを含め、ジャケ裏の文字のフォントがなんとな~く異なるので、完全なるコピーではなく、日本版に寄せて改めて作られたものかもしれません
例えば「危機一発」。下が日本版、上がアメリカ版ですが「ORIGINAL」の文字は切れてるわ、製造番号は違うわ、カラーリングも違うわ・・・。うん!?製造番号が違う
そのジャケット裏。下がアメリカ版ですが、写真の上部が切れちゃってるし、ここには写っていませんが価格表示がオリジナルの日本版は2200円と表記されているのに対し、2500円になっています。
製造番号も違えば価格表記の違う・・・?ってことは単なるコピーではなく、TAM日本版には「番号7303/2500円」が存在していたかもしれない
ちなみに「怒りの鉄拳」「ドラ道」はそっくりコピー印刷状態です。番号が切れていたり、タイトル文字がスレスレだったり、カラーリングが濃かったり。
ちなみにちなみに「死亡遊戯」はTAM日本版では「C.A.Mレコード」なる会社によって“LICENSED(認可された)”とありますが、アメリカ版にはありません。
しかし、探れば探るほど面白い不思議事項が出てきますな。
最後に。
ブルース死後に作られたいわくつきの作品「死亡の塔」ですが、この映画が公開された1981年にはTAMレーベルはすでに撤退・消滅しており、「塔」はビクターから発売されました。製造番号はVIP28022。価格は2800円。
しかし!アメリカ版、つまり日本のコピー版には「TAM」と表記されており、しかも番号が「28022」!おまけに価格が2500円!
どーゆーことだぁーーーーーーーー
またか!と思われる方もいるでしょう。今年の2月に何度かアップした東宝レコードの製造番号調査。今回も同じ東宝傘下のTAMレコード、しかもブルース・リー関連を羅列してみたくなって(笑)。私自身も「あー、またか・・・」と思ったわけです。
私が所有しているブルース・リー関連のLPレコードで、TAMレーベルは以下の通り(数字の前につく製造記号はすべてYX)。
6095~6096 ブルース・リーの世界(2枚組)
6097~6098 ブルース・リー専科ダブルデラックス(2枚組)
7001 ドラゴン怒りの鉄拳(OST=オリジナルサウンドトラック)
7005 甦るブルース・リー
7010 ブルース・リー賛歌/風間健ナレーション入り
7011 ドラゴンへの道(OST)
7025 ブルース・リー ドラゴンサウンド大全集
7037 死亡遊戯(OST)
7045 ブルース・リー総集篇
7049 MY WAY OF KUNGFU
7303 ドラゴン危機一発(OST/アメリカ版?ジャケ裏に“2500円”表記)
7306 死亡遊戯(OST/アメリカ版?)
8017 ドラゴン危機一発(OST)
8018 荒野のドラゴン(OST/ブルース・リーではない)
まずここで気になったのは、「危機一発のサントラが、なんで8000番台なの?」。
サントラ盤というのは、当該映画作品が劇場公開される前後に発売されるというのが一般的な認識であると思います。ブルースファンならご存じでしょうが、ブルース作品の劇場公開順は「燃えよドラゴン(日本公開1973年12月)」「ドラゴン危機一発(1974年4月)」「ドラゴン怒りの鉄拳(1974年7月)」「ドラゴンへの道(1975年1月)」「死亡遊戯(1978年4月)」。
「燃えよ」はアメリカ・ワーナーブラザース作品なので、サントラ盤は同社系列のワーナーパイオニアから発売されているのでTAMからはリリースされず、ベスト盤などには“スタンリー・マックス・フィールド・オーケストラ”なる楽団によるカバー演奏がされています。 ちなみに「燃えよ」以外の上記4作品のサントラ所有権を持つTAMであるにも関わらず、ベスト盤などではしばし、これまたスタンリー楽団によるカバー曲が収録されていたりします(あー、ややこしい)。
さて、その「危機一発」。公開順に照らし合わせていくならば、7001の「怒りの鉄拳」より以前に製造・発売されててもいい訳ですね。むしろキリのいい7000でよかったのでは。なにゆえ4年後に公開された「死亡遊戯」よりも後の番号なのだろうか・・・わからぬ。
次に不思議なのはアメリカ版らしきレコードの存在。
ブルース・リーが世界の映画市場で大ヒットした際、間違いなくサントラ盤が各国で発売されたはずです(もしくは発売する計画はあったはず)。ところが、「危機一髪」の本当のホントのオリジナルサウンドというのは、まさにアジアチックであったり、荒い曲調であったり、なんなら暗ささえ漂い、サントラ市場では受けないだろうという風潮があったようです。
そこで日本で劇場公開された「危機一発」と「怒りの鉄拳」にはマイク・レメディオスが歌う主題歌を新たに付けたし、「危機一発」にはドイツの音楽家が作曲したサウンドが使用されています。これらのBGMを収録したのがTAMという訳です。
さらにこのTAM音源のLPがアメリカで発売された・・・らしいっす。ジャケットはそのまま日本のモノをコピーという荒業(汗)。タイトルを含め、ジャケ裏の文字のフォントがなんとな~く異なるので、完全なるコピーではなく、日本版に寄せて改めて作られたものかもしれません
例えば「危機一発」。下が日本版、上がアメリカ版ですが「ORIGINAL」の文字は切れてるわ、製造番号は違うわ、カラーリングも違うわ・・・。うん!?製造番号が違う
そのジャケット裏。下がアメリカ版ですが、写真の上部が切れちゃってるし、ここには写っていませんが価格表示がオリジナルの日本版は2200円と表記されているのに対し、2500円になっています。
製造番号も違えば価格表記の違う・・・?ってことは単なるコピーではなく、TAM日本版には「番号7303/2500円」が存在していたかもしれない
ちなみに「怒りの鉄拳」「ドラ道」はそっくりコピー印刷状態です。番号が切れていたり、タイトル文字がスレスレだったり、カラーリングが濃かったり。
ちなみにちなみに「死亡遊戯」はTAM日本版では「C.A.Mレコード」なる会社によって“LICENSED(認可された)”とありますが、アメリカ版にはありません。
しかし、探れば探るほど面白い不思議事項が出てきますな。
最後に。
ブルース死後に作られたいわくつきの作品「死亡の塔」ですが、この映画が公開された1981年にはTAMレーベルはすでに撤退・消滅しており、「塔」はビクターから発売されました。製造番号はVIP28022。価格は2800円。
しかし!アメリカ版、つまり日本のコピー版には「TAM」と表記されており、しかも番号が「28022」!おまけに価格が2500円!
どーゆーことだぁーーーーーーーー