加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

読書の秋。

2012-10-23 | 温故知“旧”
それぞれ発刊時に買った本なのですが、今また読み返しています。

 

「第5の男」高木ブー著/朝日新聞社刊・2003年
先日の舞台の稽古中。精神的なプレッシャーによって行き詰まりを感じていた時に、「なんか読みやすい本でリフレッシュしたいなぁ」と持ち出したのがコレでした。だってブーさんって優しそうでしょ?読んでいてホッとできるんじゃないかと思ってね。
事実、あの独特の語り口を目の前で話しかけてくれているような文章で心が和みました。生い立ち、ドリフへの加入、ソロ活動、旧メンバーの荒井注との最後の共演、亡き愛妻への思い・・・。ブーさんの人柄の良さがにじみ出ています。

 

「変なおじさん」志村けん著/日経BP社刊・1998年
「8時だよ!全員集合」以外の活動・・・「だいじょうぶだぁ」「バカ殿」「変なおじさん」或いは「全員集合」終了後に制作された「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」等について、笑いを追求するその真摯な姿勢が窺えます。
アメリカの喜劇人・ジェリー・ルイスが氏の原点となり、ビートルズが好きだったからコント55号ではなく、バンドでもあったドリフターズを訪ねて付き人になったいきさつや、「西田敏行と柄本明にはかなわない」といった氏の思いが伝わって来ます。

 

「だめだこりゃ」いかりや長介著/新潮社刊・2001年
あとがきの最後には、その本を著した日付が記されている事が多いのですが、この長さんのには「荒井注の一周忌の日に」としたためられています。
生い立ちから音楽活動、ドリフへの加入、リーダー昇格、各メンバーへの思い、「全員集合」、俳優としての活動など、ドリフターズに関わる全てを書き、読む者に感激を与えてくれたその最後の最後に旧メンバーである荒井注への思いをたった一言で綴り、そして書を終えています。ドリフのリーダーは長さんたるゆえんを感じた素敵な一冊です。
ちなみに上の写真右は、長さんが3代目リーダーとなった頃のドリフターズ。僕らが知っているドリフのメンバーは加藤茶しかいません(手前左)。このドリフは直後に“ドンキーカルテット”と分裂。その後に荒井、高木、仲本が参加して来るわけです。

ドリフファンとしてはどれも興味のある本ですが、やはりその歴史を知りたいという欲望を満たしてくれるのは長さんの一冊ですね。メンバーに対する優しさがこれでもか!というぐらい伝わって来ます。

読書の秋、ならぬ「ドリフの秋」になりそうです。



先日の舞台「夏の終わりに…」のワンシーン。斉藤こず恵さんに缶の蓋で思い切り頭を叩かれました。
“夢”だったんです。缶の蓋で叩かれるのが。だってドリフターズファンなら誰でも一度は経験したいでしょ?いずれは金ダライも頭に落ちて来て欲しい(笑)。
コメント (5)
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