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Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

ICするのは患者さんや家族です。

2016年06月26日 | ひとりごと
今更な話題で申し訳ない。でもとっても気になる。

あまりにも当たり前だと思うのだが、あまりにもこの表現を使う人が多い。
ダサいのは自分の周りだけかと思って、”ムンテラ IC”でググってみたら、たくさん出てきた。どうも日本中で使われているらしい。

”情報に基づいた同意”をするのは患者さんや家族。医療者がするのは同意を得ること。”家族にICする”は間違い。
"ICを取る”や”ICを得る”なら間違っていないが、わざわざそんな言い回しをしなくても、”家族と話す”、”家族との話し合い”、”家族に説明する”でいいじゃんか。

”ムンテラする”は間違っている、”ICする”って言いましょう!
って昔どっかの偉い人が言ったんだろうか。いや、きっと違うんだろうな。”Informed consent”が重要ですよという話から、どうしてそれが重要かはどっかにいって言葉だけが広まって、長いからICになって、誰かがICするって言い出して、それが定着したんだろうな、きっと。

つい最近、
・ICUの中のガヤガヤうるさいところで治療制限について家族と話しをする
・意識清明の患者の治療制限について家族とのみ話しをする
こんな前世紀の負の遺産的行動をする連中を何度か見て、ビックリした。
どうも、"ICする”という表現は”説明と同意とは何か”に対する理解の低さと関連しているような気がして仕方ない。

頼むから、せめて僕の周囲ではこの表現を使うのは止めてください。気持ち悪いから。
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1 コメント

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Unknown (時々メール連絡する者)
2016-07-06 15:04:03
さすが先生。
ICについての違和感がぬぐえず、とても共感したので
コメントさせていただきました。
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