Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

ARDSの死亡率は年々低下している。

2019年03月16日 | 呼吸
Zhang Z, Spieth PM, Chiumello D, et al.
Declining Mortality in Patients With Acute Respiratory Distress Syndrome: An Analysis of the Acute Respiratory Distress Syndrome Network Trials.
Crit Care Med. 2019 Mar;47(3):315-323. PMID: 30779718.


過去のARDSネットの患者データをまとめたもの。ARDSの死亡率は1996年では35.4%だったのに、2013年には28.3%に低下。ただし年による変化は水分バランスや人工呼吸器の設定を投入すると有意差がなくなる。つまり、少ない一回換気量、低いピーク圧、高いPEEP、日々のバランスが死亡率の低下に貢献している、と。

図1と2が綺麗。

好きな言葉は何ですか、と聞かれたら、僕は「継続は力なり」と答えることにしている(聞かれたことないけど)。
まさしく、一つのことをやり続けないと作れない図ですわ、これは。
コメント
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