Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

20%アルブミンで少ないボリュームの補液

2018年12月02日 | 循環
少ないボリュームの補液って、なんか言葉として矛盾している気もするが、意味はわかる。

Martensson J, Bihari S, Bannard-Smith J, et al.
Small volume resuscitation with 20% albumin in intensive care: physiological effects: The SWIPE randomised clinical trial.
Intensive Care Med. 2018 Nov;44(11):1797-1806. PMID: 30343313.


300例の患者を多施設RCTして、補液の選択として4~5%のアルブミンと20%のアルブミンを比較。Primary outcomeは合計の補液の量で、20%の群の方が少なかった、と。しかもICU死亡率が20%の方が低いというおまけつき。

もうANZICS(とイギリス)にかかれば300例なんてチョロですね。
自分たちでアルブミンを抹殺しておいて、また持ってくるし。
もう、やり放題。ほんと、妬ましい。がおー。

若い皆さん。
千里の道も一歩から。頑張ってください。草葉の陰から応援しております。
コメント
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