Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

慈恵ICU勉強会 180703

2018年07月07日 | ICU勉強会
7月3日 腹部手術患者の補液(JC-NEJM)

やりました。ANZICSのRELIEF study。
予想と異なる結果でちょっとビックリ。
でも、Liberal群のアウトカムの発生頻度が少なく、体重増加も少ない。
昔の輸液管理>今の輸液管理<さらに減らした輸液管理
という図式なのだろうか。

敗血症も以前よりコントロール群の死亡率が下がったし、時代が有効そうな管理方法をどんどん吸収して変化していくので、多施設RCTをやる頃にはすでに織り込み済み、だったりするのかな?
それはそれで、RCTのやりにくい時代になったということなので、ちょっと困ったもんだ。患者さんにはいいことかもしれないけど。
何が有益なのかが明確にならないまま、いい感じに変化していく。
そういうことが起こっているのだとしたら、ちょっと不思議な感じ。
コメント
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