パンと珈琲日記~整形外科じゃなくて成形~

パン焼きと珈琲を趣味とするある整形外科医の日記

名古屋人もびっくりフェットチーニできしめん???の思い出

2008-02-05 06:43:54 | 料理
10年以上前アメリカ南部の田舎で貧乏していた頃、うどんが食べたくとも、街に一つだけある東洋食料品店での冷凍うどんはびっくりするほど値段が高くて食べられなかった。たぶん、冷凍の玉ひとつが1~2ドルぐらいだったと思う。一応、アメリカで年棒3万ドルはもらっていたのだが、うどんひとつにそれほど払う気がしなかった。一ドル110円として年収330万円の夫婦が一玉200円近い冷凍うどんを気軽に買って食べるなんてありえないでしょ、普通。パスタだったら一玉の値段で2回以上夫婦で食べられますもん。

一応、そのうどんは食べた記憶があることはあるんだが、それほどの余裕があったとは思えず、たぶん、裕福な商社の駐在員のお宅でご馳走を受けた時だったように記憶している。ご馳走様でした。この場を借りてあらためてお礼を申し上げます。

そこの商社のご家庭は何もかもがうちらと生活が違っておりました。車はSUVの最高級車。地元の韓国人経営の日本料理店をまずい、まずいと言いつつ週一回は通っていて家族で100ドル近い日本料理に舌鼓。極めつけは小麦粉はアメリカの市販品はダメ、いい粉は日本に輸出されてしまうからといって逆輸入でも日本から(今になって思えば、たぶんスーパーキング)取り寄せていました。
純粋にうらやましかったなぁ。

ある日、いつものようにスーパーで購入していた安物のフェットチーニを食べていたら、卵とセモリナ粉の割合が少ないのかちょっと太いきしめんのような感じがした。早速、やってみたらちょっと腰の強いうどんであった。自費留学でこれまたうち以上に貧乏していたうどん好きの関西人の某氏に教えてご馳走してあげたところ、「きしめんや!!」といって喜んでました。

それから安いフェットチーニはイタリアンパスタとしてよりもうどんとして食していたことの方が多かった。でも、本当のうどんを食べたい気持ちは強く、自己流で時々うどんをうっていた。麺きり包丁は東洋食料品店で入手した中華包丁を使っていた。今はそれなりに裕福になってきたのでパスタマシンと麺きり包丁を持っているが、うどんは麺きり包丁でパスタはパスタマシンで作ることが多い。

フェットチーニを食べるたびに一度うどんとして食べてみようと思うのだが、アメリカにいた頃と違って逆にもったいなくて帰国してからフェットチーニは一度もうどんとして食べていない。



セモリナ粉 300g
卵   3個
塩  小さじ1/2
オリーブオイル 大2

簡単にまとめた後、餅つき機の麺うち機能でうつ。
半日ほどねかした後、パスタマシンで何回かうった後、のばして麺きりを行う。
塩をオリーブオイルを入れたお湯でゆでた後、お好みのソースで。